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「僕とオトウト」の監督さん

 晩秋か初冬か、早朝のウォーキングで考えていたこと

あまり、ブログをこういう形で使わないほうがいいと思うが、小生パソコンのやり方が不得意で、頂いたコメントに簡単に返事することができないので、10月20日の欄をそれにあてたいと思う。
 ★   ★
 大学院生の方がドキュメンタリーを作ったということ。手仕事で上映するほどのクオリティを持つ作品ということであれば見てみたい。2年前に完全にフリーになってほとんど作品を作る機会がなくなった。今は40年間作ってきた作品の取材ノートを、文章化する作業にもっぱら力を入れている。でもやはり映像が恋しい。
 この方は民生用のカメラを使ったのかな、それともスマホかな。今のスマホの能力はとても高い。私の新人時代の2インチのカメラなどをはるかに上回る映像解度があるから。カメラはよくなっているが、音声がまだ簡便に録れる機材がないと思う。そこをどうやって工夫したのか、知りたい。
 でも何より主題と内容がもっとも知りたい点だ。
どうしたら、この監督と繋がることができるかなあ。

 ★   ★
秋の花にずっと惹かれている。百日紅、萩、朝顔、木槿。ずっと花が夏の終わりからあったが、週末の寒波でいっきに花が消えていく。それでも百日紅、萩は萎れても花として残っている。分かったよ、もういいよ。楽になりなよと声をかけてやりたい。
 
 ★   ★
早朝ウォーキングの定番コース、白金ラビリンス。今朝、エリア内に6つお寺が並ぶ寺町であることに気づいた。江戸の大火事で下町にあった寺がこの白金の地に遷ってきたという。その一つ清岸寺に樹齢250年の桜があった。人工育成の染井吉野ではない。染井吉野であれば樹齢はせいぜい150年ほどだ。この古木がどんな花を咲かすのか、来春が楽しみになった。

 ★   ★
大江文学は分かりにくいと言われる。たしかにそういう面はあるが、短編に定評を裏切るような切れ味のよい作品がいくつもある。私は短編作家の大江が好きだ。お勧めは、「新しい人よ眼ざめよ」、「『雨の木』を聴く女たち」。

# by yamato-y | 2021-10-20 13:13 | Comments(1)

ねむの木

ねむの木


夕方、残暑きびしいなか白金ラビリンスを縫って五反田に向かった。白金ラビリンスとは朝のウォーキングコースのひとつで、白金台の西端の崖線から五反田高台池田山の間にある谷間を指す。ここは5年前まで通った明治学院大学までの近道として入り込んだことがあって、方角である程度予想して分け入ったのだが、坂道と路地がいくつもあり完全に道を失ったことがある。谷間にはNTT関東病院の巨大な建物や池田山公園など目印となるものは少なくないのだが、いったん入り込むとまったく土地勘が効かない。そこで白金ラビリンス(迷宮)と私は名付けた。一か月前に痴呆の疑いが出たとき、医者から朝の30分運動を進められ、6つのコースを定めて実践してきたが、白金ラビリンスコースがその白眉のコースになっている。朝6時半、この谷間におりていくとき対面から朝日がある。遠く東京タワーが見える。右手の崖に池田山公園の緑が濃い。降りきるとNTT病院がある。そこから反対側の崖にあがり、やがて白金通りの裏道に入るというコースだ。住宅地で商店がなく朝は人っ子が見当たらず実に快適だ。実践して30日になろうとしているが、3回に1回はこのコースにしている。

そのコースを使って、夕方五反田の東急ストアに焼き鳥を買いに出かけた。5本入り380円のめちゃお得なつまみなのだ。大崎図書館の帰りにこのネタを見つけた。それが無性に食べたくなり、自宅から五反田駅までの最短を調べると、どうやら池田山越えだということが分かった。万歩計をセットして歩いた。1200歩、あるいて5分ほどで、お屋敷町に入る。たった800mの距離だ。その突き当りにオープンガーデン「ねむの木の庭」があった。閉園間際にすべりこんだ。庭の中央に大きな木がある。庭の係の人にこの木がねむですかと聞いた。そうだという。6月頃に花が咲くらしい。どんな花ですかと尋ねると、枝の先に薄赤く金色に光る羽のような花を指して、「これです」と言って教えてくれた。いつもの夏ならとっくに花は終わっているのだが、今年の長雨で花が残ったらしい。頭上2mの花を詳しくは見ることはできないが、その穏やかな薄紅色が夕日に映えて美しかった。

 この庭は美智子妃の実家の跡地だ。思ったほど広くない敷地の中央にそのねむの木はゆったりと葉を茂らせていた。

今、若き日の美智子妃の相談相手であった神谷美恵子のことを考えている最中だったので、この庭に出会ったのは僥倖であった。秋分の日の出来事である。

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# by yamato-y | 2021-09-23 22:05 | Comments(2)

白金ラビリンスコース

白金ラビリンスコース

7月下旬から早朝ウォーキングを始めた。6時半起床しておよそ340分ほど自宅周辺を歩く。歩数にして4200から4400。それまで夕方に90分ほど続けて歩くウォーキングで12000歩を目指していた方法を変えた。東邦大学物忘れ外来のH先生の指導による。規則正しく早い起床をすることは認知症予防の基本と言われた。もう一つ大事なことは昼寝30分をとることで、必ずしも毎日励行というわけにはいかないが、出来るかぎり実行している。ということで一日1回のウォーキングを朝夕2回のウォーキングに改善した。合計で10000歩超えを目指す。

 毎日同じ道を歩いてもつまらないのでコースを変えている。1,白金ラビリンスコース

2,高輪越え三田コース 3,目黒川沿い中目黒コース 4,広尾・有栖川公園コース。4つのコースで4000から4500歩。時間にして30から40分である。気に入っているのが1の白金ラビリンスコースで、自宅から200㍍のところに広がる白金台の裏庭にあたる窪地を周回するコースだ。白金台の谷底をさ迷うのだ。最初この道に迷い込んでなかなか脱出が出来なかった。坂と路地が複雑に入り組んでおり、すぐ傍に五反田駅前とか白金プラチナロードとかがあるとは思えないほど人気の少ない住宅街の道である。

 自宅を出て首都高2号線の高速を越えて、崖線を下る。左手に池田山公園があり、右手には遠く東京タワーまでの眺望が広がる。家並みがきれいだ。この坂は日の出と向き合っており気持ちがいい。窪地のなかほどに大きな寺院の森がふたつあるが、アプローチの道が分からずまだそこまでたどり着いたことはない。公園の隣の谷底にNTT 関東病院の巨大な施設がある。病院の端にこの窪地の対岸の崖線があり、そこを登っていく。崖の中腹にある細道に立つと再び家並みが朝日を浴びて光っている。このコースは起伏が激しく坂道が10個以上ある。道はやがて白金の裏通りに入り、萩、さるすべり、木槿の花が咲き誇る生け垣の道を進む。ここまででおよそ25分。裏通りをつきっきると目黒通りに出る。目の前に自然教育園の森が広がっている。再び首都高を越えて目黒駅西口を目指す。駅でウォーキング304500歩となる。

8月の朝は朝顔、萩、木槿、百日紅の花が美しかった。9月になりここ数日の冷たい雨で萩が散り、今朝はとうとう百日紅の紅い花も散り落ちていた。木槿は予想以上に花持ちがいい。こうしたことに気づくのも白金ラビリンスコースの余得だ。


# by yamato-y | 2021-09-03 13:02 | Comments(2)

コロナの夕べ、傘の陰干し

昨日、大手町の大規模接種センターで新型コロナワクチンの一回目を打ってきた(打たれてきた)。午前9時半のグループだったが、会場入りから退場するまで45分。地下鉄の駅を降りたところから接種会場まで、角に道案内が立っていて、実に有り難かった。まず氏名、年齢、住所を確かめることから始まり、予診でこれまでの既往歴をチェックがあったあと、即注射。一瞬痛いと声をあげたが、すぐ終わった。あっけなかった。周囲を見回すと、70以上の男女の白い頭ばかり。あらためて高齢者の分類にはいることを実感。

打った左の二の腕がずきずきする。

一夜明けて、注射を打った左の二の腕だが、ずきずきして少し熱を持っているような感じ。この痛みは終日続いた。老人に血栓症が多いと聞かされていたので、用心する。午後から大きな歯の手術を予定していたが、取りやめた。大事をとった。

64年のオリンピックは今考えると、ずいぶんのんびりしていた。あのときは秋の10月開催だった。ちょうど中間テストの最中だったが、テレビに齧り付いていた。開会式で最終聖火ランナーの坂井義則さんが長い階段を一つ一つ上っていく光景が今も眼裏にある。コロナもなければ、温暖化もなく、冷戦はあったものの今の中国のようなアカラサマナ覇権主義もなかった。私はすっかりオリンピック少年だった。

 3年後に、大学のキャンパスで、勧誘にくる女性が、「東京オリンピックなんて、安保問題を逸らせるための『策動』よ」と署名を迫ってきたことは忘れられない。

 コロナの厄がまだ残っているのに、本当にオリンピックをやるのかなあ。私と同年の首相の答弁を聞いているとあまりにノーアイディアで頭をかかえたくなる。そうだ。忘れないうちにデジタル大臣の平井某のことを書いておこう。この人は何様。麻生や丸川やなぜこんな人物がキャビネットに入るの。

話は飛ぶが、昨夜の「プレバト」森口瑤子の句には脱帽。うまい。小生はこういう句は作らないが、夏間近の佳句だった。

 ジェラシーを折ってたたんで白日傘


# by yamato-y | 2021-06-18 22:06 | Comments(1)

将来のために

いつまで続く泥濘で、いいか

 憂鬱なことが続く。コロナの悲惨不安が始まって1年以上になろうとしている。こんな時期に日本がオリンピックを開催することになるとは、2年前には予想もつかなかった。日本は1940年、当時の言葉でいえば紀元2600年という意味のある年にオリンピックを開催するつもりでいた。ところが日中戦争が泥沼化し、軍部の圧力もあって開催撤回を申し出る。

 オリンピック開催はヘルシンキに替わる。しかし欧州情勢が悪化し、ついには中止となった。そして1941年の暮れに真珠湾奇襲が起きて、日本は最悪の道を歩むことになる。

 この痛恨をなんとか挽回し、日本でこのスポーツの祭典を開きたいと願って出来たのが、1964年の東京オリンピックだった。

 そして、2020年東京は3回目の機会だった。だが延伸となって、20217月の実施が目前に迫った。果たして実現するだろうか。コロナ禍の不安は依然拭えない。どれほど日本および日本国民が周到に予防策を立てても火種は期日までに根絶やしすることも無理であるし、外国の諸選手ら1万有余の転入移動もリスクが懸念される。

 本日、英タイムズ紙が「日本政府は内密に東京五輪中止」と報じた。IOCや政府は否定しているが、外部から見れば当然中止の状況にしかみえない。なのに、なぜ決定を先送りにして、何をしようとしているのか。IOCからの圧力か、五輪スポンサーへの配慮か。どんどん時間と金と人材が浪費される。

「後手に回る菅政権」と冷笑することでいいのだろうか。もはや国としてのシステムは正常に働いているとは思えないい。官僚らもまったく声をあげない。為政者の劣化はさらにひどく、国会を追われる国会議員は後を絶たない。党から除名される議員の数も少なくない。あまりにひどい。閣僚の顔ぶれもひどいが宰相そのものも資質が問われるのではないか。今国会の予算委員会での答弁もほとんど原稿棒読み

であるし、斬新な提案もまったくない。ポストコロナへの展望もない。

1993年の選挙に負けて下野すればどれほど惨めかということを知った自民党は、その後何が何でも権力を手放したくないとしがみついている。だから妖怪のような幹事長が徘徊し、その周辺に追従が群れる。こういう権力構造をどこかで見たことがあると振り返ると、1992年の金丸信事件だ。金丸の脱税は政治資金法違反事件に発展し、自民党は瓦解し、次の選挙で敗北した。あのときの政界の空気に酷似している。

予兆は前の安倍政権のときから起きていた。モリかけ事件で不正が発覚したにも関わらず、安部首相の責任はうやむやになった。その前後から政治のモラルが格段に落ちた。

対岸アメリカのトランプの極端な政策に苦笑し、半島の文在寅政権を揶揄し、大陸の習近平体制を恐れていると、いつのまにかこの国の足元はぽっかりと空洞ができていた。こんな泣き言ばかりを言っているわけにはいかない。子や孫の世代に深刻な負荷を残さないためにも今やるべきことをやっておかねばならない。


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# by yamato-y | 2021-03-09 12:00 | Comments(0)


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