津田プレート
広島カープの市民球場での試合がだんだんなくなっていく。あと2回とか。
このところ、市民球場は毎日3万のファンが詰めかけていると聞いた。現地広島は熱い。
この球場、ブルペンに津田恒美さんの記念プレートが設置されている。32歳で夭折した悲運の投手を記念したもので通称津田プレートという。自慢めくが、私たちが制作したドキュメント「もう一度、投げたかった」を契機に津田さんを見直す機運が高まり、放送から半年ほど経てこのプレートが出来たと記憶する。この設置のセレモニーには出られなかったが、彼の母校の新南陽市の中学校での同様のプレート設置には、東京から私も駆けつけた。
市民球場に掲げられたプレートは、その後カープの選手、とりわけ投手に勇気と励ましを与えてきたようだ。このプレートは手で触ったあとが重なって、磨り減っていたと知人が教えてくれた。これほど現役から慕われていると、天国の津田さんは知って、どんなに喜んでいることだろう。まさに、津田恒美は記憶に残る投手となった。
市民球場跡地利用市民研究会という団体が、現球場が移転に伴って解体されようとされていることに対して、カープファンの聖地で、復興遺跡として、ライトスタンドとブルペンと津田プレートの保存とエントランス外壁、ホームベース、ピッチャーマウンドを残そうと、案を作っている。その記念セレモニーに、津田さんの遺児、大毅君に投げてもらおうという企画を読んで、目が熱くなった。
私たちが取材したときは幼稚園の年中だった彼は、今は大学生。東京の大学でピッチャーをやっているそうだ。
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