新宿不夜城
黄昏の新宿を帰って行く。靖国通りまで出て、新しいビルが出来たことに気づいた。ピカデリービルとある。映画館の入ったビルだ。かつて、ここに松竹系の映画館があった場所のはずだ。夕暮れときに、ひときわ明るいイルミネーションを見せていた。
立ち飲みで熱燗を一杯やる。町に出るのは時代の風を肩で受けるためだが、今の風はなんだろう。
紀伊国屋の書店の店頭をながめても、タレント本全盛であまりぞっとしない。
ふと思った。昔、斎藤耕一監督の「津軽じょんがら節」という映画があったことを。あの映画に出ていた役者はあれきりだったが、妙に心に残った。東京の人間にない、土着という言葉を捧げたいような人格だった。
そういう役者が動き回るような物語を作りたい。
ほとんど行ったことがない、北関東の町を舞台にしたい。森高千里が歌っていた渡良瀬橋なんていいなあ。
館林なんて町にも憧れる。冬ソナの舞台、春川のような町のイメージをいだくのだが。
今夜は風がある。寝苦しいことはあるまい。
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