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冬ソナは誰のもの

冬ソナは誰のもの

映画「ニューシネマパラダイス」は最初に封切られたバージョン(124分)が最高。後に公開されDVD化されたディレクターズカットの長い尺(170分)の作品は説明過多で、ロマンの余情が失われたと私は考えているから。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が目論んだ当初の“映画”というのはディレクターズカットの長い版だろうが、興行を射程に入れたプロデューサーたちの判断を取り入れて縮小されたバージョンへと変更された。その後、監督の計画したバージョンもDVDの市場に出てきたが、ファンは必ずしもそれを支持していない。いや、むしろ、短いバージョンのほうがいいと積極的に評価する声がある。
監督が企図した物語が必ずしも受けたり正しかったりするわけではないのだ。

 「冬のソナタ」には、日本で放送されたバージョンとそうではない長いバージョンの2種類あることは知られている。それは、各国の放送システムの相違がそういう差を生み出した。
韓国ではドラマの長さ(尺という)は連続ドラマであっても毎回同じということは決まっていない。あるときは56分であったりあるときは59分であったりすることはままあるのだ。それに比べて、日本では放送枠がきっちり決まっていて、すべて55分のサイズに落とし込むように要請されて、ユン監督が自ら編集して日本バージョンを完成した。

このドラマが話題となりはじめた2004年夏には、おおぜいの日本のファンから日本バージョンではない韓国オリジナルバージョンが見たいという声が澎湃と起きた。NHKはその要請にこたえて、その年の秋に長い尺でかつ字幕のみのバージョンを放送することにした。

この2つのバージョンをめぐって今も評価が分かれるが、私は日本版を支持する。長くなって説明的に分かりやすくなった韓国版だが、ドラマとして物語の切れ味は格段に55分に揃えた日本版のほうがいいと私は思う。監督も日本版は悪くないと思っているようだ。

ここで気になるのは、冬のソナタという作品は誰のものかということだ。
ユン監督のものだと確言するのはためらうものがある。ではシナリオを書いた二人の新人脚本家のものだろうか。たしかに、物語の骨子や設定の主要部分はそうかもしれないが、このドラマのコアにあたる初恋と記憶喪失という仕掛けはユン監督から与えられたと、脚本家たちも告白している。彼女たちを作者という位置に置くのは難しい。

長く、映画の作者は映画監督と考えられてきた。作品の権利表記には映画のタイトルと監督名、映画会社が並んでいた。つまり、この映画の作者は監督で、映画会社がその活動をサポートしたという意味であった。近年、その個人名の欄に脚本家の名前も加わるようになってきている。
映画やテレビドラマは、一人で制作するものではなくスタッフ全体で取り組むスタッフワークだ。内田樹の『映画の構造分析』によれば、作者はフィルムメーカーと呼ぶ集団こそふさわしいという。

R・バルトは作者の死ということを提言した。作者は作品を支配する絶対的な創造者=神という考え方を斥けた。むしろ、「読者」こそ多様な意味を再構成する生産者だとした。だから作品をテクストとみなした。テクストは唯一絶対な意味をもたない、さまざまな要素が織り込まれた織物(テクスチャー)のようなものだと考えたのだ。
さまざまに織り込まれるものは、ドラマの現場にあっては監督、カメラマン、照明、音声、大道具、小道具、俳優、音楽、脚本などがあるだろう。
放映、上映される現場にあっては、おおぜいの観客、視聴者がさまざまに解釈するという行為が織り込まれることになったのだ。

つまり、観客という存在が、近年重要になってきているということに注目したい。
「冬のソナタ」にあってもファンという観客が大きな意味を持ち始めているということを、これから先見ていくことにする。

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by yamato-y | 2008-07-20 22:15 | 冬のソナタを考える | Comments(0)
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