通勤快速、高崎線籠原行き
平塚発の通勤快速で都心に向かう。
平塚始発のこの電車は必ず座ることができる湘南ラインだ。80パーセントの乗車率で平塚を出て茅ヶ崎で満員になる。4人掛けの窓際に座ればパソコンをうつこともできる。
やはり湘南は都心に比べて2,3度気温が低いと思われる。窓を開け放しで寝ていると、明け方はかなり冷えこむことになり、夏風邪をひきやすい。
今朝はどんよりとした空で、ツヴァイク道も暗かった。冬の森に比べて夏は暗いものだ。
9時過ぎだというのに自動点灯の街灯も明かりをともしていた。
辻堂あたりから薄日がもれてきた。今日も暑くなりそうだわい。気分は「東京物語」の笠知衆となる。
昨夜はYoutubeで懐メロを探して、放歌放吟した。今お気に入りは「琵琶湖哀歌」だ。金沢の四高生のボート部員が琵琶湖で遭難したことを悼む歌で、15年戦争の勃発する直前に起きた事件を題材にしている。
この事件が起きたとき、娘時代を大津で過ごしていた母は、警察が捜索していることを覚えていると言っていた。加えて、四高生の事件となれば、満更私にも遠い事件とも思えない。歌は東海林太郎と女性歌手のデュエットになっている。歌いながら、青山テルマという若い歌い手もいいが、こういう沁みるような抹香くさい歌も聴きたいものだと、今の音楽状況に不満をもつ。
だが、考えたら新しい曲の出現にばかり期待しなくてもいいのだ。ネットの世界にはかなり古いかつマイナーな音楽が充満している。データベースという状態で音楽はフラットに遍くあるのだ。それを探し出して自分の「物語」として再編成すればいいのだ。それが、ポストモダンにおける音楽の楽しみ方ということかもしれないと、思い直した。
電車は多摩川を渡り、大井町を通過。まもなく大崎だ。
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