一夜明けて
昨日6月20日は、13回目の復活記念日。
1995年のこの日、私は脳内出血を発症して倒れ、数ヵ月後に生還するのだ。
梅雨のむしむしする夜など、いかにも私の体内の血が濃くなるというのを感じる。その圧力が高まり私の脳の血管を押し破るというイメージが、この時期になると襲う。
そうならないためにと思って、必ず血圧計で測定することにして、危険回避に努めている。昨夕、退社するときに計ったら、上は144で下は73だった。下はまずまずとして上が予想以上に高い。毎朝降圧剤を飲んでいるにしてはよくない。興奮しないように気をつけねばと戒めた。
7時過ぎある会合に出席した。市民テレビを作ろうという会合だ。久しぶりに熱気のある集会だった。G8でエコへの関心が高まっているこの時期に合わせて、インターネットテレビ形式で、自分たちのソフトを配信しようという試みだ。オルタナティブテレビだ。
この会場で多く語られたのが、現在のマスメディアの衰弱した状況だった。あまりに情報が一元的で、ともすれば政府広報になっているという。だから、市民の側から、どのマスコミ各社も同じという横並びの情報ではない、もう一つ別の情報を発信していきたいという意欲を参加者たちは示していた。
会は9時半過ぎに終わり、私は新宿駅南口のラーメン屋に行く。普段なら、ビールと餃子で一杯やるところだが、復活記念日ということで用心をして、たん麺だけ食べて帰る。
ところで、明治になって西洋からpeopleという言葉が移入され、当初は人民と訳されていたという。やがて国民となり臣民ともなり、戦後は市民という訳も出現してきた。昨日、資料室で手にした鹿野政直のこのpeopleについての論文のことがずっと気になっている。
一夜明けて6時半に目覚めて、20分間瞑想にふける。外は冷たい雨の土曜日。でも、悪夢のような復活記念日は無事通過できたと安堵する。週末は「冬ソナ研究」に専念するつもり。
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