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定年再出発  

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通夜躁病

通夜躁病

昨夕6時から、内田勝少年マガジン元編集長の葬儀は、江古田の斎場で行われた。73歳という現役に近い年齢の死去だったせいか、内田さんの人徳か、おおぜいの人が弔問に訪れていた。ちばてつやさんや今敏さんら有名な漫画家やアニメ作家の顔もみつけた。出版業界の人たちが5,600人ほど参列していた。

祭壇の前には人であふれかえっていたので、階上の直会いの席に移動した。そこではデザイナーの新谷雅弘さんと席を同じくして振る舞い酒をいただいた。新谷さんは、内田さんの作り上げた「少年マガジン」の、特に大伴昌司が担当した巻頭図解に大きな影響を受けた人だ。この画期的な誌面デザインを”聖書”のようにして、自らは「ポパイ」の斬新な誌面をデザインし一世を風靡した。新谷さんにとって内田さんこそ雑誌作りの恩人と考えている。その新谷さんから内田さんを知ったときの話を聞いた。

マガジンハウスで「ポパイ」だけでなく「ANAN」など流行誌をいくつも手がけていた新谷さんはフリーのデザイナーだった。
あるとき、講談社の女性週刊誌「ヤングレディ」の編集部に呼ばれた。人気が低迷している本誌をなんとかアップさせたいという編集長の意向を聞かされた。この編集長は私に「ANAN」の成功を期待しているのだなと新谷さんは推察した。その人はわずか2分ほどしか打ち合わせしないので、ずいぶん素っ気ないと思って、名刺を確かめると「内田」とあって、どこかで見た名前だと新谷さんは考えた。

150万部突破した、伝説の「少年マガジン」の元編集長だった内田勝と知って、そこから二人はおおいに盛り上がったそうだ。人気マンガの「巨人の星」や「あしたのジョー」のことではなく、大伴昌司の担当した図解を高く評価したことが、内田さんを喜ばせたのだ。当時、まだ大伴の評価は低かったので、その才能を見抜く人物にあって、内田さんはおおいに喜んだと思われる。我が意をえたりと考えたのだろう。
「ヤングレディ」の編集長という仕事は、内田さんにとってそれほど楽しいことでもなかったようだと、新谷さんは回想する。

そこへイベントプロデューサーの飯島さんも加わって、内田さんの想い出話となった。飯島さんは1月に六本木で行われた「ウルトラ大博覧会」をプロデュースしていて、そのとき新谷さんとも知遇を得ている。飯島さんは円谷プロの森島社長を通して内田さんを知ったという。
森島さんと内田さんは盟友だったのだ。考えてみれば、内田編集長がマガジンの表紙にウルトラ怪獣を載せたことから、怪獣ブームが起きた。内田さんは円谷プロの恩人でもある。とにかく、現在のマンガに代表されるサブカルチャーの礎を築いた伝説的な名編集長として、これから内田勝さんは長く語り継がれるに違いない。

会葬御礼という内田家のお返しのなかに、内田さんの絶筆がある。「宇宙紀行〜その果てしなき旅路〜」と題された短い文章だ。
人は死んでも、ホシになったりしてヒトになったりして、宇宙路を気ままに旅するのだとある。結びの言葉「人は死すと星に成れりと古人いう。万物の原理ここに存する。」この内田さんのパンフレットの表紙に自筆で「澄明」という字がある。内田さんの最後の心境だろうか。そうとすれば、内田さんに覚悟するものがあったに違いない。

寿司をつまみ、日本酒を飲んで、新谷さん、飯島さん、そして私の3人でおおいに盛り上がって、小一時間過ごした。周りも大きな声が飛び交って、内田さんの死を悼んでいた。みな、内田さんの死を惜しみながら想い出にふけっているのだろう。どこかはしゃいでもみえる。
新谷さんが小林秀雄が通夜の帰りの酒席で喧嘩したことを言いだして、この夜の喧噪を面白がっている。たしか、通夜というのは一種の躁状態を造りだすと聞いたことがある。それを言うと、新谷さんは納得していた。

帰りは3人で西武池袋線で江古田から池袋まで出て、そこで分かれた。いつまでも混雑する山手線のなかでフラフラしながら、トウキョウの街のネオンを私は眺めた。

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by yamato-y | 2008-06-04 08:41 | 大伴昌司の遺産 | Comments(0)
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