赤坂サカス
赤坂がガラリと変わっていた。TBSがあった場所に赤坂サカスが建ったからだ。
ここ数年、閑古鳥がなくような赤坂だったが、人がもどったというか増えていた。この連休が正念場となるか。
人出で賑わうサカスのTBS本館に鴨下信一さんを訪ねた。TBSを代表する大プロデューサーである。「岸辺のアルバム」や「不揃いの林檎たち」などドラマのTBS全盛期を作った一人だ。
私の「闘う三味線」を感動していただいた方が、鴨下さんとの仲介の労をとってくれたので、好機を逃してなるものかと、本日参上した。これといって用件がなく、ただ尊顔を拝するのみといった訪問にもかかわらず、鴨下さんは磊落に応対していただいた。
文章家でも知られる鴨下さんは、近年、昭和史に注目して、文春新書で『誰も「戦後」を覚えていない』を著している。いきおい、昭和30年代の話題になった。皇太子ご成婚、東京オリンピック、大阪万博という流れにいたく関心をはらっておられる。私も昨年日本のSF取材のおり、大阪万博を調べたことを開帳しながら、対話を楽しんだ。
10年近く、白石加代子の百物語を演出している。今年もまもなく岩波ホールで行われるということで、練習がはじまっている。その成功を願いつつ辞去した。昨年、胃がんの手術をしたと言っていたが、元気そうだった。
帰りがけに、著書を2冊いただいた。『誰も「戦後」を覚えていない・昭和20年代後半篇』、『会話の日本語読本』。両方とも文春新書だ。帰りの千代田線の車内ですぐ読み始める。
なんだか、むくむくとファイトが湧いてきた。
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