京の晴れ間
朝から日が差している。週末は天気が悪いだろうという予報だったが、思いがけずやわらかな春の日となった。
京都、高瀬川の八重桜も最後の花をつけてはいるし、小学校の枝垂桜も咲き誇っている。
うまくいったとは思えないが、研究発表も昨日やっと終えた。ほっとしたが、なんだか力足らずを知らされて不満が残る。
5時半まで研究会があり、打ち上げで木屋町まで移動して、いつもの居酒屋で11時まで飲みかつ話した。発表があまかったと思っていたせいか、つい照れ隠しに饒舌となり声も大きくなってしまった。今朝、起きて、後悔と反省がしきり。
しかし、共同研究者のY先生はリトルリーグの東京大会に出たこともある人と知って驚いた。華奢な体でそんなふうには見えない。小学生の頃だったそうだが、同じ下町のリーグにすごい新人が現れて、その球を見て野球は断念したという。その後輩とは松坂だった。
野球の話に盛り上がったのは、大江さんも井上ひさしさんも野球少年だという話を、私が
切り出したからだ。ほかのスポーツはともかく、野球はなぜ少年の心を熱くさせるのだろうかなあという話題でひとしきりだった。
Y先生は千里まで帰るので、11時過ぎお開きにして、先斗町を歩いて阪急電車駅のほうへと向かう。この路地は華やかだ。外国人が多い。軒先に千鳥の赤い提灯がかかっている。先斗町の春の踊りがまもなくだからだろう。すれ違う人たちも浮き浮きしていて、晶子ではないが「今宵会う人みな美しき」だ。
四条河原町のフジヤの前でみな別れて四方に散った。
私が泊まっているビジネスはここから30秒のところにあって至便だ。こんな繁華街にあって一泊5200円だ。5月、6月、そして祇園祭の時期ともなれば満室になるので、早めに予約しておこう。
これから朝食をとって、山科に向かう。昔お世話になった先輩が住んでいるのだ。30年ぶりに顔を見せにいく。大阪に住んでいた35年前はよく酔っ払って、山科まで来て、その先輩の家に泊まったものだ。翌朝の味噌汁のうまかったこと。それを作ってくれたおかあさんは現在97歳で、ホームと自宅を行ったり来たりだとか。お会いするのが楽しみだ。
京阪三条から電車で御陵まで行く。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング