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かえるくん

かえるくん

ミスターレッドを見舞って、13年前の自分の境遇をまざまざと思い出した。
脳出血の発症から一ヶ月、出血は止まったものの、体の一部が麻痺した。意識がもどるにつれその不自由な体に我慢ができず苛立った。少しでも立ちたい、歩きたいとリハビリに精を出すのだが、作業療法室へ行くとうまくできず落胆の日々が続いた。

ベッドにあっては、何でこんな目に俺一人が遭うのかと運命を恨むばかりであった。自分のことしか考えていない。あのとき妻、息子、娘たちがどんなに心細くあったかなどということには思いが及ばなかった。

レッドが「夕べ、かみさんにこっぴどく叱られて落ち込んだよ」とさみしそうに言った。
聞けば、ようやく杖をつきながらも立てるようになったので、あれもやろうこれもやろうとしてパソコンやカメラなどの道具を夫人に運ぶようリクエストしたらしい。そんなに焦っても仕方がないじゃない、もっと時間をかけなくてはとレッドはきつく諭されたのだ。

あらためて自分の現実を知って彼は不運を嘆き、絶望した。
「あんなに落ち込んだことはなかったな」レッドの目に光るものがある。

だが、私と話しているうちに、表情が生き生きとしてきた。
見舞った私が過去に同じ病で倒れてここまで快復したと知って、希望が湧いたと語る。

息子から言われた言葉を今理解したよとレッドは告白する。
 「俺は一回死んだのだな。新しく生まれ変わったのじゃないかと息子に先日言われたのさ。よかったじゃないと励ますのさ。そのときは素直に聞けなかった。」「そうだよな。再生するということは一度死ぬ必要があるものだ。」

早くよくなりたいと逸る気持ちは分かるが、一定の時間もかかるものだ。それに耐えるのも今の闘病の課題だからと、私は昔の自分に言い聞かせたことを彼に告げた。あの頃、人からそう言われても「おまえなんかに俺の気持ちが分かるか」と内心反発していた。だからレッドも素直に受け取るのは難しいと思うが、せめてそういう慰めでも耳を少し傾けてくれたらいいなと思って私は話したのだ。

私が退院して大磯の自宅にもどったとき、広島時代の仲間から蛙のぬいぐるみが送られてきた。緑色のカエルはヒョウキンな形をしていた。その首にネックレースがかかっていて2,3枚紙片が付いていた。
「ふーっ苦しかった」「生きかえる」「よみがえる」と書きこまれていた。

稚拙な表現だなと苦笑したが、なぜか気になった。心に深く刻まれた。だから、レッドと対話しているときにそのかえるのカードが蘇ってきた。

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by yamato-y | 2008-03-28 11:08 | 魂のこと | Comments(0)
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