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by yamato-y
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文字が生まれた頃

文字が生まれた頃

ものごとの起源というのはなかなかつかめないものだが、文字が誕生した頃のことはかなり正確に捉えられている。ギリシャの場合だが、文字が誕生したというより、メソポタミアなど他地域から文字の原型が伝わり改良されて、文字が実際に使われたときのことである。

紀元前4世紀。ソクラテスの時代である。ソクラテスはその文字に慣れていなかった。その弟子プラトンの時代になってようやく文字は道具としての力を発揮する。ソクラテスには著作はなくプラトンにあるのはそういう事情もあるのだろう。ソクラテスの言行が後世に伝わるのはプラトンなどソクラテスの弟子によって記録されているからだ。

文字に習熟していなかった当時、大哲学者といえど黙読は出来なかったそうだ。手紙を読むにしても音読したのだ。通信の秘密もなにもあったものじゃない。このころ暗殺が相次いでいるがどうやって「密書」のようなものを伝達したのか興味深い点だ。
ソクラテスは対話を重視して、対話の相手の考え方に疑問を投げかけ矛盾を引き出すという問答法で哲学を展開した。その方法は、自分ではなく相手が知識を作り出すことを助けるということで、「産婆術」と呼ばれている。 ちなみ哲学とはフィロソフィ。ソフィ(知)を愛するということだ。

このソクラテスの言行をプラトンは文字に移し変えるのだが、初期は文字が発明されたばかりで慣れていないので、問答をそのまま書き写すという手法をとっている。つまり対話編である。といっても、プラトンがそこにいて書きとったというケースは少なく、後にソクラテスが語ったという証言から再構成しているわけだが。
いずれにしろ、当初はプラトンですら平叙文を書くことができなかったわけだ。
プラトンの弟子、アリストテレスの時代になると、文字使用はかなり洗練されて高度な表現となっていく。

―歴史というのは、ある時期、集中的に天才や逸材が現れる面がある。ルネサンスのフィレンツェであり天武天皇期の明日香である。そういう「人類の星の時間」(ツヴァイク)が現れたなかでもペリクレスの平和後期のギリシャは壮観だ。
ソクラテス―プラトン―アリストテレス―アレクサンドロス・・・
まさに綺羅星のごとく哲人、超人が並ぶ。その時期に文字が誕生しているということは偶然ではあるまい。

素朴な疑問がある。西洋文明の源のようなギリシャだが、末裔である現代ギリシャ人はなぜぱっとしないのだろう。アレクサンドロス大王を生んだマケドニアの周辺に今のコソボやセルビアがあるはずだが、なぜ、彼らは祖先のように紛争を回避するような賢明さをもたないのだろう。今度のコソボ独立などという事件は、ようやく偉大な民が歴史の大きな眠りから覚めたということはいえないのだろうか。

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by yamato-y | 2008-02-25 13:13 | Comments(0)
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