Youtube
昨夜、動画をネットで検索するというYoutubeの威力をまざまざと知る。
検索のコツを覚えたら、いろいろなものが出てくる。驚いたのは、私が作った番組まで出てくるのだ。もちろん、Youtubeにアップするという連絡を受けてもいないし、誰がアップしたのも分からない。検索して呼び出せば、たいていのものの動画、映像は好きなときに好きなように見ることができるのだ。しいて欠陥をいえば、番組50分をまるごといっきに見られるのではないことだ。技術上のことは分からないが、10分ごとのパーツになっていて、それを5回重ねると、すべてを見ることができるのだ。この点だけを除けば、オンデマンドで動画を見る時代が来ている。
そこでは、まったく、著作権とか著作人格権などというのは無視されている。
つまり、”貴重な”映像がタダで流通しているのだ。
そのくせ、私たちが番組を作って放送するという場合、莫大な使用料を支払うことも事実だ。この非対称の構造がやや気にはなる。
映画の場合、使用料は1分××万というのが相場だ。外国、特にハリウッドとなるととんでもない金額になる。番組を制作するとき、このアーカイブスの映像を利用する経費というのが馬鹿にならないほど、制作費を圧迫する。
ところでミッキーマウス法という著作権の法律がアメリカにあるそうだ。年々、著作権の時効が伸びるという法律だ。これまでの著作権法であればフリーとなって、誰でも使うことができるミッキーの画像がその拘束期間が毎年延びて、いまだに権利がディズニーにあるとするような法律を指すのだろう。
かつては作品が生まれて50年で時効があった。その後、作者の死後50年とか遺族の許可とかさまざまな条件がつくようになった。ミッキーの場合、戦前の作品だから50年以上は経過している。この著作権が切れるということになったら、ディズニーのいやアメリカの利益は大きな打撃を受けるのは必至だ。だから、毎年、その有効年が伸びる法案が提出されるというわけだ。でも、50年以上経っても人気があるキャラクターというのは、それほど人口に膾炙しているわけだから、もはや「公共財」といえるのかもしれない。モナリザや最後の晩餐に著作権がないように、ある時点から著作権が消滅するというのは、その作品の普遍性ということもできるのだ。
ということを思いつつも、実際にYoutubeを利用してみると、著作権のことなど忘れて夢中になってしまう。
特に、懐メロの場合、威力は凄い。このところずっとお気に入りの、ちあきなおみ。彼女の歌をチェックしたら、簡単に「紅い花」を取り出せた。これは、先日オンエアーされた12チャンネルの特番から抽出されたもののようだ。
ではと考えて、古い名曲を探してみた。森高千里の「渡良瀬橋」、西島三重子の「池上線」。
簡単に出てくる。しかも、歌手の歌う映像付(当たり前のことか)だ。
こんなことを昨夜始めたら止まらず、結局3時過ぎまではまった。
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