
夕焼の大磯の里
平塚から見た、大磯の高麗山だ。夕焼で美しい。ここから見ると山がこじんまりと固まって海に突き出ているようだ。江戸時代、東海道を歩いた旅人は、夕暮れでこの風景を見ると、山越えでたいへんだなあと思って、平塚の宿場に泊まったそうだ。実際は、高麗山の麓は歩き易い平坦な道。おまけに鎌倉時代から名高い遊里があった。美しい遊女がおおぜいいたという話が残る。
なかで有名なのが、虎御前だ。曽我兄弟の兄十郎の愛人だと伝説がある。その虎御前を訪ねて十郎は小田原の下曽我から夜毎通って来たそうだ。その下曽我では早咲きの梅が満開となったと今夜のニュースで伝えていた。下曽我は梅の名所であり、太宰治の「斜陽」の主人公らの暮らした町でもある。
この湘南の地には中世の名残りがいたるところにある。昨夜見た、義経千本桜のような源平の伝説があちこちにあるようだ。
夕暮れに大磯へ着いた。クラシックな大磯駅の駅舎の裏に大きな夕日が沈んでいった。
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