酔余の戯れ
昨夜、赤坂で1970年に同期入社した仲間10人と新年会を行った。38年前、学校を出たばかりで青々としていた者が38星霜経つと白髪交じりの中年の叔父さんに変貌している。
それでも、第1次の定年後は月に一度の例会が開かれて4、5人で集まっている。私はめったに参加しないが久しぶりに出た。新年会ということで10名を越える盛会となった。
その会に珍しい人が現れた。ともに入社して8年後に退社したWさんが姿を見せたのだ。同期のマドンナでもあったので、小さな歓声があがった。彼女は水戸のデパートの令嬢であったが、当時まだ珍しい放送局へ総合職として勤めた。哲学科を卒業した才媛は放送文化研究所の有能なスタッフとして活躍したが、78年に結婚を機に退社した。それ以来会ったことがなかったから実に30年ぶりの再会である。彼女は今は実家の経営する名門ホテルの取締役として働いているとのこと。子育ても終わり、第2の人生をスタートさせている。
そのほかのメンバーも、関連の会社でまだバリバリ働いている。名古屋の大学で教鞭をとっている者も駆けつけてきた。顔がそろうと、やはり38年前に意識はバックする。研修時代の思い出で盛り上がった。9時過ぎお開きとなる。
ほろ酔いのまま、地下鉄で新宿に出る。ケータイに登録されている番号にでたらめに電話して、「驚いた?」なんて馬鹿をやって新宿御苑前をぶらぶら歩く。酔余の戯れ。
またしても「とんぼ」へ行く。珍しく客でいっぱいだ。ワインをやっていると、旧知のNくんがやってきた。広島時代のワル仲間だ。久しぶりに大声で議論をする。詩人田村隆一は素晴らしいということで珍しく意見が一致した。終電の前に席を立つ。
12時半の新宿駅ホームは混雑している。山手線に乗ったが座らないようにする。ここで座るときっと居眠りして乗り過ごすにきまっている。電車が揺れるたびにつり革のようにふーらふら。深夜の青電車は轟轟と走る。
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