若いって素晴らしい
昨日、男子学生3人と女子大生一人が私を訪ねてきた。シュウカツのための会社訪問である。1昨年から京都の大学で私は客員で教えている。男子は教え子、女子は在京の学生で彼らの友達ということだ。4人ともマスコミを志望している。
まず、放送局とはどんなところかを知るためにスタジオやスタッフルームを案内した。音楽用の広大なスタジオ、ドラマスタジオ、こども番組のセット、サブ、編集室などを1時間ほど見てまわった。感想を聞くと「いろいろな職種の人が一杯いるって感じですかねえ」と仕事の幅広さと人の多さに呆れていた。
京都の学生たちは私の映像メディア論を受講してからマスコミに興味をもったようだ。その授業では実際10分の番組を制作するのだ。テーマは「発見!大学の**」。毎年30人ほどで三本作っている。機材は電気店で売っているデジタルカメラと編集用のパソコンだけだが結構仕上がりはいい。半年間、実質2週間程度で作業するのだがユニークな番組が出来る。実際に作業をはじめてみると夢中になり、番組制作の「楽苦しさ(たのくるしさ)」を味わいひきこまれてしまうのだ。いつも受講生の中から10名程度テレビ局を志望する者が出てくる。(この授業の様子を今本にまとめようとしている)
夜、4人を渋谷の焼き鳥屋に連れて行った。二人の学生は11時の夜行バスで帰洛するので、それまでの時間つなぎも兼ねて。ビールが入ると学生たちの口はなめらかになって、就職の現状を話す。景気がやや上向いた(数年前に比べて)とて、就職戦線はまだまだ厳しい。出版などではなかなか内定がもらえないとこぼす。でも、私が面接時の心構えなどを話すと、一言ももらすまいとじっと耳をすます。顔つきがいい。若さがみなぎっている。こういうやる気満々の有為の若者を、この国はつぶさないようにしていってほしい。
来月に入れば、マスコミ各社ではエントリーシートの受け付けを始める。シュウカツはいよいよ本番をむかえる。
背広着る 慣れぬ言葉や 沈丁花
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