定年再出発 |
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生きること、死ぬこと
マルセル・デュシャンの墓碑銘--「死ぬのはいつも他人ばかり」 さっき、武田百合子の『日々雑記』を読んでいて、こんな文章を見つけた。 作家の深沢七郎が、マリリン・モンローが死んだときに武田に言ったセリフだという。 《綺麗な女は綺麗なうちに死んだようがいいですねえ。ブリジッド・バルドオなんかも婆あになるまで生きてられちゃがっかりだ。モンローが死んだとき、生きてるってことは人の死んだ知らせを聞くことだって思いましたねえ。》 土曜日に死んだ先輩の通夜に今夜行くつもりだ。川崎の臨海地帯の斎場らしい。今夜は冷えるだろうなあ。 その先輩が死んだ夜、私は六本木のクミズバーにいた。明川哲也氏が来た。「つながるテレビ@ヒューマン」という情報番組のレギュラーで、ちょうど番組収録を終えたところだった。その日、作成した42歳の女性プロサーファーの話をした。 その話題になった番組が昨夜あったので見た。そのサーファーの話もよかったが、別のコーナーで「生きる」というのが気になった。谷川俊太郎の「生きる」という詩に触発されて生まれたブログの話題だという。あなたにとって生きるという実感はどういうときですか、という問いに600ほどのコメントが寄せられて評判になっているという話だった。 谷川の詩は国語の教科書にも載っていて、若い人たちには馴染みという。 生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木もれ陽がまぶしいということ ふっと或るメロディを思い出すということ くしゃみすること あなたと手をつなぐこと はじめて読んだがいい詩だな。この詩はもっと長い。ところで、パソコンで“し”と打つと、死が出てくる。詩は死かと感心する。フロイドの失錯ではないが、言い間違いというのは無意識がそうさせるとすれば、パソコンというもう一つの私の無意識がそう動いているのだろうか。 中島義道という偏屈な哲学者がいる。会いたいと思わない人物というか人柄だが、新刊が出るとすぐ手にとる。長く、大学の教員を勤めていたが、定年を前に今年いよいよ退職すると、新刊の『観念的生活』に書いている。辞めたら、ウィーンに引きこもって死ということを全力で考えたいと記している。この人は天邪鬼なのか真面目なのか分からん御仁だ。 その彼の言が私を惹いた。 「私の知っているのは他人の死であり、他人の不在である。それを、自分の死に間違って適用して、恐れているのである。他人の不在は長さをもつ。なぜなら、それを数える人がいるからである。だが、私にとっての、私の死は不在なのではない。それは(多分)端的な無である。・・・死んでしまった私にとって、一日死んでいようと、1年死んでいようと、1億年死んでいようと、同じ端的な無なのだ。1億年死ぬほうが悲惨なわけでも、厳しいわけでもない」 この中島義道が死について考えようと思ったのは、漱石の臨終の言葉だったという。「死んだら困る」 死ぬということを考えると、生きるということが現われ、生きるを思うと死が浮かび上がる。あざなえる縄のごとし。散髪屋の赤と青のぐるぐる回りするあの看板みたい。 来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
by yamato-y
| 2008-01-14 11:56
| 魂のこと
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Comments(4)
はじめまして。カテゴリの小説、詩の所で、タイトルに、心惹かれ(以前自分が書いたタイトルと似たところに惹かれ)読ませていただきました。本当に、死から生を、そして生の中身を・・・思います。
以前の記事も拝読させていただきました。言い切りをせず、多くの情報から、伝えたいことをわかりやすく書いておられること、大変勉強になりました。また、「テレビ・ラジオ」部門というのがあることも、初めて知りました。これからも、お邪魔させていただきますネ♪
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yamato-y様
はじめまして、唸声といいます。 実は私のロサンゼルス在住の友人から新宿ゴールデン街のクミズバーは今どこにあるのか?との問い合わせがありました。日本に滞在中にどうしてももう一度行って見たいとの話です。店名と住所・電話などをお教えいただけませんでしょうか?何卒よろしくお願いいたします。 ![]() ![]()
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