冬の星座
夕方、屋上に上がって日没を見ていた。
山の入り口から幼い子どもたちの声がして、黒い影が数人ドカドカと入って来るのを眺めた。どうやら、Hさん宅に帰省している孫たちらしい。後から大人の影がついてくる。男の子ばかり3人が子犬のようにじゃれあって、坂を下って、Hさんの家に入ってゆく。むかえるHさんはおばあちゃんとして、嬉しそうに「おかえり、寒かったでしょ」と声をかけている。玄関先の電灯がその様子を影絵のように浮かびあがらせる。
先日見た「マルサの女」のラストシーンとよく似た情景だ。「ああいう姿を見ると、なぜか泣きたくなるんだよ」と脱税男の山崎努がほろりと語った、あの情景だ。
家の中へ入ったか、H家の大騒ぎは消えた。夕方の空にぽつんと一番星が出ていた。
夜10時、再び屋上に出た。冬の空にはばらまいたような星たち。大気が冷たいからか、星のまたたきが激しい。星を包むように白い雲か星雲か流れている。光る星と星雲を塊で見ていると、なんとなく星座が浮かび上がる。牛であったり船であったり。
星のまたたきは何かの信号のようだ。チカ、チカ、と点滅で何かをメッセージしている。
頭上に赤く大きく光る星を見つけた。西南の星座が大きいのでそれを見ていて、再び赤い星を探すと頭上から少しずれていた。時間にして、5分足らずなのに移動したのだろうか。地球の自転というのはこんなに早いものだったかと驚く。
今日、学んだことを思い出してみる。
2000年から世界は変わった。それまでの価値大系は一転したのだ。それを知らないまま同じことを繰り返していれば辛い。「イメージをして引き寄せる」
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