本日フォーラム収録
久しぶりに本番収録に臨む。
昼から六本木にある政策研究院大学のホールで「これから50年の科学は?」というフォーラムが開かれる。東京大学 物性研究所設立50年を記念して行われるのだ。その様子を1月放送の番組にするべく、本日中継車収録するのだ。
パネリストの顔ぶれがすごい。現代日本を代表する科学者がずらりと顔をそろえた。脳科学の茂木健一郎、生命科学の中村桂子、進化生物学の佐倉統、東大総長の小宮山宏ら総勢7人だ。
日本が敗戦をむかえたとき、科学研究はぼろぼろだった。なんとかしなくてはということで1957年にできた研究所の一つが物性研だ。当時、ソ連が人工衛星の打ち上げに成功した。東海村の原子炉に火がともったのもその年。つまり宇宙時代、原子時代の幕開けの時代だったのだ。注目されるのは、科学者たちは1959年に放送されたアニメ「鉄腕アトム」の存在を重視していることだ。大衆レベルで科学の成功を夢見させてくれたものとして高く評価しているのだ。
さて、このフォーラムの眼目は50年後の科学の予見だ。科学者は未来をどうみているのか。知りたい。「20世紀は電子の時代、21世紀は光の時代」という言葉が世紀末頃から言われていたそうだが、そのコンセプトが今も有効だとはかぎらないと学者たちは考えているそうだ。大衆知識社会がやって来て、一億総科学者になることもあるが、いろいろ厄介なことも起きてきそうだ。科学は社会的責務をしっかり負う必要がある。科学的合理性と社会的論理性のおりあいが大切になってくるのだ。例えば、人類にとって重要な地球温暖化に対して、科学はどういう貢献が出来るのだろうか。常温超伝導は実現するのだろうか。
本日のフォーラムは高邁で重大な主題を論ずるのだが、なにせ時間が少ない。その限られた時間内で実りのある議論が生まれたらいいのだが。
尚、東大物性研究所は現在移転して千葉に行ったが、元は六本木にあった。跡地には国立新美術館がある。南隣には国立政策研究大学院があって、本日はそこが会場となる。
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