窓うつ嵐に夢も破れ
敦賀の家に帰って、深夜、パソコンに向かっている。うたた寝していたのだが雨風がひどいので目が覚めた。嵐で屋根瓦を雨音がたたきガラス窓を揺すっている。返って静かな田舎の夜だ。
この状況とは違うが小学唱歌の「旅愁」を思い出す。
1、更け行く秋の夜(よ) 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
こいしや故郷(ふるさと) 懐かし父母(ちちはは)
夢路にたどるは 故郷(さと)の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
2、窓うつ嵐に 夢も破れ
遥(はる)けき彼方に こころ迷う
こいしや故郷 懐かし父母
思いに浮かぶは 杜(もり)の梢(こずえ)
窓うつ嵐に 夢も破れ
遥けき彼方に こころ迷う
以前もこの歌について書いたことがある。何かにつけ口ずさむ歌なのだ。つい書きたくなる。ところで、この曲は外来だがずっとスコットランドだと思っていたらアメリカの歌だったのだ。“Dreaming of Home and Mother”(家と母を夢見て)という作品が原曲だそうだ。そうか、これを旅愁と訳したのか、犬童球渓は。彼は私のもうひとつ好きな曲も訳している。「故郷の廃家」だ。
故地(くに)に帰ったら嵐になって、早くから寝床に入ったが窓うつ雨に目が覚めて、ひとり思いにふけって、へしこを食べて、角の水割りちょっと飲み、ほろ酔い機嫌、時雨懐かし、去る人恋し、時折聞こゆる母のいびき 「痴楽綴り方教室」なんてね、チャンチャン
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