店仕舞い
今夜は吉行和子さんに会って話しを聞いた。
あの吉行さんだ。吉行あぐりさんの娘にして、吉行3兄弟の長女。
民芸出身で渋い芝居がいつも心に残る、あの女優だ。しかも俳句もうまい。
ひょんなことから。吉行家の人々というドキュメンタリーを作りたいと考え、本日市谷のアルカディア(私学会館)であったのだ。
1935年生まれで芝居を52年続けていると吉行さんは言っていたが、とてもそのお年に見えない、というか感受性がみずみずしい。1時間半があっという間に過ぎた。
来年の企画として立ち上げるために、じっくり取材して吉行和子、吉行家の人々というのを見極めていきたい。慌てて、企画を提案しないほうがいいだろう。
今日の話でこころに残ったこと。
それは、吉行さんが舞台をそろそろ店仕舞いすることを考えているということだ。
フランスのある戯曲を読んで、ああ、この作品で私は舞台の芝居を終えようと思ったということを、さらりと吉行さんは話した。
再度言う。1935年生まれの人だ。
その人が語る、演劇観、肉親に対する思い、生き方、などがとてもその年に思えないほどナイーブでみずみずしいことに改めて驚いた。
このところ、私自身が店仕舞いすることをどうやればいいか、ずっと悩んでいるだけに本日の取材は心に沁みた。何を、どんな風に考えたかはこれからじっくり考える。
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