難読症
頭がいいけど文字が読めない人がいる。というか、文字を分節化できないのだ。
考古学のジャック・ホナー博士は、恐竜が鳥類に近い生物だと証明して大反響を呼んだこともある大学者だが、難読症のため大学は7回も落第している。読み書きは小学生レベルだったそうだ。どうやら、アインシュタインもエジソンも同じ障害をもっていたようだ。
こういう天才は子供のころは暗愚としてしか見られないため、ずいぶん不利益を蒙っている。
難読症の原因が今解明されつつある。言葉がどこで切れているかが分からないことから読むことが困難になるのだ。これは脳の39野というところが司っているらしいのだが、そこに不具合があると難読症になると近年突き止められている。
I expect him、とあるとする。
expectがexとpectなのか、expとectとなのか、expecとtとなのか、それともexpectなのかが迷ってしまうのだ。英語の場合は分かち書きされているから、expectとして一掴みするということもまだできるかもしれないが、日本語の場合は大変だ。
日本語の場合は大変だという文章は、一つながりだから難読症の人は、日、本語の場、合は大、変だ。と読んだり、日本、語の場、合は大変、だ。と読んだりして迷ってしまうことになる。この場合、ポイントになるのは音声化ということだそうだ。文字を音声化できるかどうかが読解のポイントになるのだ。この働きを39野は担当しているのだ。
そうか、読むということは頭のなかで言葉が音になって響いている状態を指すのだ。絵本を子供が読んでもらうという表現は、文字を声にしてもらって理解するという意味で正しいわけだ。ナレーションも読むと表現するが、これまで私は「詠む」と記してきたが、読むでもいいと分かった。
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