一息いれる
今日、無事にボイスオーバーも収録しほぼ出来あがった。
明日で完成をむかえる。この四ヶ月半きつい仕事だった。なにより久しぶりのディレクターは正直体にこたえた。取材、撮影もそうだが編集がきつかった。深夜12時を越えての作業が3日続くと体がへたばった。
どれほどきつかったかは、編集のカット数を見て分かる。ふだんの3倍あった。もともと番組の枠は90分という長丁場なのに、さらに細かい編集を加えたから途方もないカット数にのぼったのだ。
だが、番組はいいものが出来たと感じている。90分、オタク系カルチャーがてんこ盛りだ。間然することなく番組はいっきに進む。キャスティングも成功した。Oプロデューサーの能力(ちから)だ。まず、キャスターに小山薫堂さんと栗山千明さんを配置したのは正解だった。二人ともこういう番組の司会ははじめてという初々しさに、芯からSFカルチャーが好きだということでコメントに嘘や飾りがない。見た目もいかにも若手作家然としたおしゃれな薫堂氏に対して、番組で特注した「キルビルスーツ」姿の千明さんは華やかでかつアンドロイド風であった。この二人が、小松左京、筒井康隆という巨匠たちとからむのだ。少し種明かしをすると、千明女史はフシギな存在なので、突然消えたり現われたり、空中からカメラを取り出すという仕掛けが入っている。
番組の中で登場する映像だけでも、「鉄腕アトム」「ウルトラQ」「スーパージェッター」「エイトマン」「タイムトラベラー」「なぞの転校生」など過去の名作の数々。そして、SF作家たちの若き日の映像や録音まで。とにかく盛りだくさんなのだ。
そして、番組全体の語りは加賀美幸子さん。普段の加賀美さんとは一味違うシャキシャキしたナレーションと栗山女史のフシギな存在が予想した以上に好い味となっている。と、私は1人で悦にいっている。
今、スポットで番組の予告が流れ始めている。5分の短いものだが、Oプロデューサーが渾身をこめて作った作品だ。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング