意識のもち方
2年前、定年を期にこのブログを始めた。いわゆる現役でなくなれば番組を作るという機会も減るだろうから、あらかじめ表現の真似事でもいいから確保しておきたいとブログを書いたのだが、振り返ってみるとこの2年間けっして仕事が減ったわけではなかった。本数でいえば減じたが質でいえばペースはダウンしていない。この半年の仕事ぶりは過去10年で一番忙しいといえるかもしれない。
知人に叱られた。定年ということに囚われすぎだ。57歳といっても個人差がある。体力にしろ知力にしろ、気持ちが萎えたときが定年じゃないか。あんたは一般的な2007年問題に自分を合わせすぎていたのじゃないか。あんたの場合は、57歳定年から時差があるよと、嬉しい叱られ方をした。
今回、25年ぶりのディレクターを経験して、まず体力がついていかないことは実感した。やはり私の番組制作はプロデューサーとして関わることであることはしっかり知った。
いつもなら一つの仕事をしながら次の仕事のリサーチや企画を立てるのだが、今回はまったくしなかった。このETV特集が終わったらしばらくぼーっとしておこうと、次計画は仕込まなかった。
ところが、コンクールに入選したりすると、新たな仕事が向こうのほうからやって来るのだ。フシギなものだ。焦っているときはなかなか機会はないのに、まいっかと思うとチャンスが来るのだから。
今、動きはじめた企画は来年3月放送の話だ。これもまた毛色の変わった番組を作ることになるのではないだろうか。
今日は午後1時から加賀美さんの語りを収録開始した。90分サイズの長編だ。ゆうに7時間はかかるところが、6時前に終わることができた。プロの仕事とは凄いものだ。
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