クワタくんは楽しいのだろうか
仕事から帰ってテレビをつけると、クワタケースケの横浜ライブが真っ最中だった。
「明日晴れるかな」という新曲の歌詞を見ていて、ずいぶん説教くさい言葉使いだなと思った。
《愛をなくして情はない、哀を無くして楽はない、在りし日の己を愛するために想い出は美しくあるのさ、遠い過去よりまだ見ぬ人生は夢ひとつかなえるためにある、》
こういう文言が並んでいる。これって「流行歌」だろうか。なにか説教節か般若経を聞いているようだ。在りし日のなんて、まるで中原中也を読みましたと言わんばかりの詩だ。クワタくんは50になって人生のことを歌詞に織り込みたがっているのか。
前に、「愛は言霊」というタイトルを見たときから気になっていたが、彼は歌を作ったり、ライブで歌ったりすることが本当に楽しいのだろうか。彼のライブというと、何万人ものオーディエンスで凄いスケールのコンサートとなるが、そういう夥しい群衆の前で歌うのが心から気に入っているのだろうか、楽しいだろうか。
かつて、青学の学生バンドだった頃の数十人の前でカブいて歌っていた頃にあった充実感は消えたのではないかと疑りたくなる。
歌に関して言うと、流行っているものより少し古くなってから、そのよさに気づくというのが私は好きだ。今気に入っているのは、以前の竹内まりあ、以前の松任谷由美だ。それと並んで「鎌倉物語」とか「そんなヒロシにだまされて」の頃のクワタケースケだ。
黒ビール片手に書くブログだから、なんだかとりとめもなくなってきた。
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