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新興俳句

日野草城について
新興俳句_c0048132_1623810.jpg


草城は父が俳人であったこともあって高校時代から句作を始めている。京都大学の学生時代に「京大三高俳句会」を結成している。ただし彼は法科の学生だ。頭角をすぐ現しわずか21歳のとき「ホトトギス」の巻頭句に選ばれる。
大学を卒業後、住友系の会社に入り順調に出世していった。昭和4年には28歳で『ホトトギス』同人となる。つまり幹部になったのだ。虚子門下でも優等生だった。
昭和6年、大阪の旧家の長女政江(後に晏子となる)と結婚する。やがて長女温子も生まれ恵まれた環境にあった。

その草城が昭和9年に衝撃的な連作を発表する。新婚初夜の男女を描いた「ミヤコホテル」。ただし、これはあくまでフィクションだった。吉井勇の短歌にインスパイアされて創作したのだ。

「枕辺の春の灯は妻が消しぬ」
 「をみなとはかかるものかも春の闇」
 「ばら匂ふ初めての夜のしらみつつ」
 「永き日や相ふれし手はふれしまま」

今読むと、こんな作品のどこが露悪かエロかと思うが、当時は軍国主義にまっしぐらに日本が突き進む時代、草城の句は不穏当に思う輩が俳壇文壇にいた。前者が中村草田男、後者が久保田万太郎だ。さらに草田男の背後には虚子がいた。この事件を契機に、草城は有季定型を頑なに守る虚子から離れてゆく。

昭和10年に、「旗艦」を創刊した草城は無季俳句を唱え新興俳句の先頭に立つ。
翌11年、2・26事件が起きた年で、この年草城は「ホトトギス」から除名される。このときに除名されたもう一人が杉田久女だ。といって、草城は左傾化していたかというと、どうもそうでもないらしい。今回購入した『新航路』(昭和14年)の冒頭に掲げた遠征と言う連作には軍国主義が濃い。
「すめらぎのみいつかしこみいのちありぬ」
「一人また一人隊伍の友消(け)ぬる」
「氷雪のかなしき機関銃と寝る」

こういう句には季語は無用となる。このあたりが後世に草城の評判が良くないとされるところだ。彼の新興俳句運動というのは限定付のものでしかないという評価だ。
昭和15年2月から3回にわたって「京大俳句」の主要メンバー計15名が特高警察に検挙されるという事件が起こる。悪名高い「京大俳句事件」だ。「京大俳句」は草城が作った京大三高俳句会の後身だ。そのメンバーの平畑静塔ら中枢10数名が検束されたにもかかわらず、草城には咎めがいっさいない。この辺りに何かを感ずるが、私の考え過ぎだろうか。

戦後の草城の境遇はさらに一変する。敗戦の翌年昭和21年に、肺結核にかかるのだ。それから10数年病に臥せることの多いくらしとなる。このときに俳句の境地を開いて、境涯俳句というものを確立させていった。

ながく評価の低かった日野草城を、復本一郎は近年再評価したと知った。その本をいずれ手に入れて読んでみたい。

朝からの雨は豪雨となってきた。屋根をたたく雨音が尋常ではない。

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by yamato-y | 2007-06-24 15:57 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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