本選び
目黒図書館で10冊借りてきた。町の図書館がいいのは昔のベストセラーを開架で選べることだ。
新刊本では流行している本は買わないことにしている。『日本語練習帳』も『バカの壁』も『国家の品格』も手をださない。少し経ってから図書館で見つけることにしている。そういう本と、字配りがよく文体の美しい本を、手にとって調べることができる開架式の図書館というのは実に楽しい。
大磯図書館に比べると、目黒は蔵書数が少ないが、近過去のベストセラー置いているところがいい。両方の図書館とも、利用カードで一度に10冊借りることができることが嬉しい。本日の収穫。
『おけら』永倉万治・・・連作短編集
『おとなの流儀』常盤新平・・・エッセイ。今日の一番の収穫。
『なにを遺せますか』中野孝次・・・やかましい親父の頑固さが好き。
『その日の風』中村汀女・・・俳人のエッセーと思って借りたが、期待外れ。
『ありがとうございません』檀ふみ・・・この人の文章は好きだが、これは悪乗り気味。
『68年の思想』リュック・ルノー・・・ウニベルシスタス叢書の一冊。五月革命のこと。
『未来の思想』小松左京・・・中公新書だ。仕事がらみの本だ。
『須賀敦子のヴェネツィア』大竹昭子。文も写真も同じ人。写真がいい。文章はくどい。
『私とは何か』上田閑照・・・自我と自己ということがいまだに分からない。
『陶淵明』一海知義・・・陶淵明の生き方(行きかた)に興味がある。
10冊横に置いて、あっち読みこっち読みするときの贅沢感。得も言われない。
常盤のエッセーで、藤沢周平好きと「ニューシネマパラダイス」が好きという一節に参ってしまった。だが、池波正太郎も常盤は薦めるが、私はどうも肌合いが合わない。
もう一冊、同僚に昨日借りた本がある。ロバート・ハインラインの『夏への扉』がある。これは初期SFの傑作と聞いたので読もうと考えた。このタイトルの美しさにちょっと心奪われた。
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