中原中也の顔
生誕100年ということで、中原中也の特集や展覧会があちこちにある。
富永太郎との二人展が企画されていて、そのちらしを見た。富永の顔を初めて見た。なんとまあ子供らしいか。
彼は、こんな若さに近いところから昇天しているのか。
そのそばにいる中也は、おなじみのおかま帽の写真だ。いかにも詩人という風情だ。われわれは詩人というと抱くイメージのような風貌だ。
雑誌の表紙にあった、昼寝をする晩年の中也。
この胡散臭い寝顔を見よ。とても詩人とは思えない。「花咲く港」にでも出てきそうないんちき臭い親父だ。なんとなく西東三鬼にも似ている。この中心を喪失したような中原中也像は、私の中に深くくいこむ。

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