形見分け
今朝、比呂公一さんと会った。植木さんが亡くなってからずっと多忙だったので、遠慮していたが、依頼したいことがあったので連絡をとったところ、比呂さんの自宅近くの喫茶店で会うことにした。
代官山の洒落たレストランで会うと比呂さんは紙袋を提げていて、私に呉れた。植木等さんが愛用していた麦わら帽子だ。形見としてとっておいてくださいと言われて、絶句した。
最晩年にわずかにお付き合いしただけの私に、こんな大切なものをいただくなんて。
ありがたくいただいた。植木さんのこの帽子について書かれたものを呉れませんかと、私が頼むと、「できるだけかぶってやってください、そのほうが親父は喜ぶと思うので」と比呂さんは明るく答えた。
比呂さんの車で代官山からセンターまで来た。西口の玄関で別れると、小雨が降り出していた。慌てて、私は帽子の入った紙包みを濡らさないようにかかえて、私のオフィスまで走った。
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