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碩学の言葉

松尾尊兌 先生


今,非常勤で毎月2日映像メディア論というものを京都へ教えに行っている。
私の授業は文学部現代史に所属し、狭い意味で二十世紀学という分野に位置している。
この現代史研究室というのは30年以上の伝統をもつ。その組織を作ったのが松尾尊兌名誉教授だ。先生は現在引退され白川の自宅で悠々と自適されている。

現在、私の映像メディアチームで、この松尾先生の映像の自叙伝を制作中である。松尾先生の人生をロングインタビューして構成する映像の人物史だ。撮影は昨年のうちに済ませてあって、今朝、編集の途中経過をチェックしたが、5時間に及ぶ映像による「聞き書き」は実に面白い。

鳥取出身の先生は高校を卒業後、京都大学に進学する。そこから始まり、大学を出た後京大人文研に職を求める。やがて結核にかかり鳥取で静養後大学に復帰。この間、松尾さんが師と仰いだのが他大学の教師であった北山茂夫だ。北山は立命館大学の教壇に立ち古代史研究で知られた人物だ。
やや奇妙な師弟関係を松尾さんは、意味があったと回顧する。
《北山先生は僕を教室で教えたことはまったくないのです。直接の師弟関係ではなかったのです。私はひそかに自分の先生は大学の外であるということと思っていましてね、教師になった後もその信条は変わりませんでした。いろいろな学生に接触するようになるけど、やはり心のどこかに先生は自分で探すものだというのがあってね。》

自分自身が学外に師を求めたように、後に、教える立場になっても、直接の教え子である京大の文学部学生に対して親切ではなかった、むしろ立命館大とか奈良女子大など他大学から相談に来る人に対してのほうが親身になったというのだ。偏狭な縄張り意識を脱した新鮮な言葉だ。

自分の周辺を身内でかためて「白い巨塔」を立ち上げるのでなく、むしろ外部に「贈与」することで、自分の学恩を社会に返すという松尾先生の考え方。これは松尾先生だけが実行していたわけじゃないと、京大文学部の「伝統」を松尾先生は強調する。井上清にしても津田左右吉にしても、生え抜きという本流意識から解放されているからこそ素晴らしいと、松尾先生は朗かに語るのだ。

先年、松尾先生は退官にともなって回顧録を「世界」で連載したこともあって、立派な伝記『昨日の風~師と友と~』(岩波書店2004年)があるのだが、映像で記録するのは一味違って新鮮だった。今、二人の学生がこの映像を編集作成中である。


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by yamato-y | 2007-05-29 17:08 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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