孫が欲しいか、子が欲しいか
今夕、タケ先生のところへ鍼をうってもらいに行った。だいたい2週間に一度の割合だ。
帰りがけ、先生が一枚のチラシを呉れた。渡すときにやりと笑ったので何だろうと怪訝に思った。
外へ出てチラシを広げると、週刊「女性自身」の抜き刷りだった。見出しは――
《田中健(56) 愛妻妊娠までの七年間を独占告白「子どもの成人式に、僕は75歳・・・」》
7年前に再婚した田中健に今年8月に子どもが生まれるという記事だ。ずっと二人の間に子どもがないことが重圧だったが誕生することが分かって嬉しいと、田中は答えていた。
この妊娠に決定打があったと記事は伝える。夫人は加賀まりこの従兄の娘で、加賀から彼女が長年通っているタケ先生の素晴らしさを聞かされたという。そして去年の夏ごろ、夫婦でタケ治療院を訪れた。それから毎週一回のペースで治療に通った。子どもが欲しい話をタケ先生に思いきってした。すると、「今はまだからだが冷えているから奥さんは妊娠できる体じゃない」と諭された。そして2ヶ月後、時は来た。
《「それがあるとき、「今だ」って先生が言うんですよ」(笑)妊娠できたのが本当にその時期だったので、関係あるのだと思いますね。》
むろん、この記事にはタケ先生の名前も治療院の所在地もいっさい書かれてない。もし実名だったら大変だ。そうでなくとも女性自身の編集部に問い合わせが相次いでいるそうだ。
どうやらこのコピーは私に対する先生の悪戯らしい。私と3つしか違わない田中健に子どもが出来たのだ、その気になればあんたもだよ、という先生独特のユーモア半分の情報だ。
そういや、最近、不妊治療の患者さんが増えているのだと、タケ先生はもらしていたな。
先般、このブログで孫自慢をする友人にバカにされたと書いたが、いくら幼い子どもが可愛いといってもさすがに自分の子どもは欲しいとは思わない。とても、田中さんの弁ではないが、その子が成人式を迎えるときに79歳の私がいるなんてことは想像できない。したくもない。
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