窓際から見る雲
私の会社での机は窓際にある。端っこだから、いろいろなものが置ける。ビデオテープや書籍がぎっしり詰まっている。行き止まりだから、私の背中を通る者はいない。一人席に座っていると、読書も自由、ビデオを見るのも自由と、居心地のいい「隠れ家」状態だ。
「後藤新平」が終了して伝票を整理する。正午になった。コンビニで菓子パンと飲み物を買ってきて席で食事をとる。
ふと窓から空を見上げた。青空がちらりとは見えるが、厚い雨雲がわいていた。午後から一雨あるかもしれない。ぼんやり雲を見るのも悪くない。周りは食事に出かけて誰もいない。
又雲を見る。遠い雲には日があたって銀色に輝いている。今朝、家の階上で見た光景を思った。モンシロチョウがいっせいに飛んでいたのだ。樹上に猬集している。道を歩いている人は気がつかないだろうが、2,3メートル上に蝶の大群がいる。
窓からの雲をまた見る。風が出てきたようだ。日がかげった。高田保の言葉を思い出す。
「海のいろはひざしでかわる」
この海は大磯の海を指している。
来客があって席を離れた。
戻って来て、雲を見ると形が変わっていて、金魚のようなはなれ雲と高層のすじ雲になっていた。
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