チョンさん~ユン監督のマネージャー~
チョン・スンウさんは「冬のソナタ」の監督ユン・ソクホさんの唯一人のマネージャーだ。 チョン・スンウさんのことを、私はソウルのドラえもんと呼んでいる。目がクリッとして頬がプクッとふくよかで、大きな声と身振りで愛嬌たっぷりの姿はぴったりだと、私は思っているのだ。おまけにロケの最中に何か事態が起きても、すぐポケットから道具(例えば、ライター、ペン、ピンセット、爪きりなど)を取り出してたちまち直してしまうという特技の持ち主。まさにドラえもんの「夢のポケット」を持っているのだ。年齢は正確には知らないが20代後半といったところか。
チョンさんが名前を上げたのは、「冬のソナタ」ロケのメーキングビデオを撮影したことからだ。2001年から2002年の冬季、冬ソナはかなりハードなロケを行った。その様子が今でもわかるのは、チョンさんがハンディカムで撮った映像があるからだ。ぺ・ヨンジュンの緊張する様子、チェ・ジウのお茶目な素顔、徹夜続きで居眠りするスタッフ、そして俳優。そればかりか、当のユン監督も本番のキューを出しておきながら居眠りをはじめるという「お宝映像」をチョンさんは実にうまく捉えていた。これは撮影の技術もさりながら、ロケの関係者がみんなチョンさんに心を許していたから撮れたのだ。そうでなければ、これほど自然にプライベートな部分をさらさないものだ。
チョンさんはユン監督の教え子である。ユンさんがKBSに勤めていたころ、非常勤講師として大学で教えていたことがあった。そのときの教え子で性格が明るく人懐っこいチョンさんに声をかけて、ユンさんがKBSを退職してフリーになったとき、自分の会社ユンズカラーに彼を引き入れたのだ。監督の目が正しかったことは、その後はっきりする。
一見、吉本の芸人風の明るい乗りのチョンさんだが、根は真面目。言われたことは必ずすぐ実行し成果をあげるのだ。そして何よりユン監督の信頼が厚い。ユン監督はどちらかと言えば内向的でおとなしい性格。時にストレスのあることに出会っても自分の中でかかえてしまうタイプだ。それをチョンさん相手にジョークを言って解消するのだ。監督がチョンさんとやりあっているときは、別人かと思うほどよく喋りよく笑う。
ユン監督は時々ソウル近郊の山に登る。そういえば、「冬のソナタ」でもユジンたちは放送部の仲間と共に山小屋へ行っていた。ああいう小高い山、例えばプッカン山に日曜日など出かけるのだ。そのときのお供はかならずチョンさんになっている。そうして二人でゆっくり山へ出かけてアイディアをしぼったりするのだ。
その山行きが評判になって、毎週登山口に女優の卵たちが集まってくるようになった。美女がぞろぞろとやってくるのだ。みんな、ユン監督に存在を覚えてもらおうと顔を出すのだ。毎日曜日なのだが、時には監督が参加しないこともある。そんな時は、チョンさんの独壇場だ。大勢の美女に囲まれてハイキングするのだ。「すごい美女も来ますよ。先日はミス**と言われた人も来たなあ」と満更でもなさそうなチョンさん。
でも、チョンさんは虎の威を借りているのではない。チョンさん自身実力もあり何より親切で優しく誰からも愛される人柄だから、人が集まってくるのは当然なのだ。
今までも「秋の童話」などで、チョンさんはチラッと出演したことがあった。俳優としても堂々としていてセリフも聞きやすくいい役者なのだ。その彼は、今度のユン監督作品「春の**」にはかなりセリフの多い役として出演するらしい。
最後に、チョン・スンウさんはユンズカラーの企画室室長という要職に現在あることを銘記しておきたい。
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