向田邦子の果敢なる生涯
来る4月24日から5月末日まで、世田谷文学館で向田邦子の展覧会が開かれる。
題して、「向田邦子 果敢なる生涯」である。彼女のエッセー「寺内貫太郎の母」の一節を引いている。
《美しくなくてもいい、最後まであきらめず、勇猛果敢に生きてやろう》
彼女の51年の生涯は激しいものであった。20代、シナリオ修業時代。試行錯誤を繰り返していた。30代、秘めた恋をした時代。苦しい結末となった。そして40代、乳がんが発覚しそれと戦いつづけた。やがて、あの飛行機事故へと人生はまっすぐ伸びてゆく。
ある意味、苦難と戦い続けた生涯を「果敢なる」と、世田谷文学館の学芸員は読み取ったのだ。この学芸員の方から私は半年ほどまえ相談を受けた。私が彼女の恋を初めて世に知らしめたということで、意見が聞きたいということだったのだ。
学芸員とは、昨年夏同文学館で開かれたウルトラマン展で大伴のことでお世話になっていた。その縁もあって、彼女は私に取材に来たのだ。そういうリサーチの集大成が今度この展覧会で提示されるのだ。
まもなく、その展示の内覧会が開かれる。本日、私にその招待が届いた。久しぶりに向田文学に触れてみようかなと思う。
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