卒業の季節か
こんな悲しいニュースはなかった。
私の長崎の友達が引退するというのだ。その人は腕のいい美容師だ。60半ばを越えたかもしれないがまだまだ現役を通せる技とセンスをもっているのだが、店舗そのものが売りに出たため現役を退くことになったのだ。
今から25年前、長崎でディレクター生活を送っているころ、ずいぶん地元の人と友達になった。その人には歌番組などで東京から歌手や役者が来たときには、メーキャップでお世話になった。冬のグラバー園でいっしょに中継をやったことが懐かしく思い出される。
来週の月曜日、長崎でお別れ会が開かれるそうだが私は駆けつけることができない。大事な番組が今最後の正念場をむかえているのだ。その人には申し訳ないが、ご卒業おめでとうございますと、ファックスを流すしかできない。
このブログの名前「定年再出発」は、私が定年になった寂しさをなんとか克服したいとつけたものだが、私がそんな年になったということは、周りの人もそれなりに年になってゆくことなのだということを、本日のニュースは再認識させてくれた。
悲しいなあ、年をとるということは。だんだん会う機会が減ってゆくのだ。たまにニュースを聞けば職を退いたの、病気になったのだの、死んだのだのばかりだ。
ユーミンの「卒業写真」を口ずさみながら、目黒川の桜並木を歩いて今夜は帰ろう。春まだ浅きセンチメンタルか。
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