青山島の雨宿り
昨年の今頃、私は韓国南部の島、青山島へ取材で行った。
島はちょうど菜の花の盛りでいちめんなのはなだった。八木重吉の詩で「いちめんなのはな」という素敵な詩がある。
春のワルツの15話あたりを撮影していた。雨が降ったり晴れたりのテンキだった。いわゆる天気待ちの状態だったので、私は撮影場所を離れて、島全体の風景をロケしに出かけた。
例の幼いチェハとウニョンが雨宿りする鎮守の森に行った。なるほど、境内には格好の雨宿りベンチがあった。よく出来たベンチだなあと私が感心すると、通訳の人がいろいろ取材してきて、私に教えてくれた。
「このベンチは、ユン監督のデザインなんですって。こういう雰囲気を作りたいと監督自らデザインしたそうです」
なるほど、ユンさんらしい。さすが、ハート海岸の監督だ。
ハート海岸について思い出した。先日の品川のホテルでの打ち上げで、私は監督にあの海岸について質問した。「あのハート海岸はお洒落だから、ハートビーチと英語で表現しますか。それともハート海岸にしますか、」
監督はすぐ答えた。「ハート海岸としてください」
雨の青山島もなかなかいい。菜種梅雨という言葉があるが、菜の花に降る雨は冷たくなくどこか優しい。
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