春のワルツ・最終回
昨夜は約束が前もって入っていたため、「春のワルツ」最終回を見られなかった。
スタッフが録画していてくれたので今夜見た。
よかった。
けど、意外にあっさりしていたという印象だ。チェハがイナといっしょにオーストリアへ行くが、ほとんど葛藤もなくイナが帰国し、ウニョンに結婚の機会を譲るのだ。「秋の童話」当時であれば、ユン監督はけっこう粘った箇所だが、今回はすんなりと来た。
いっしょにご飯を食べたりして親愛の情をもったせいか、最終回のチェハことソ・ドヨンの繊細な表情にけっこう共感した。そしてウニョンは愛らしかった。彼女は画面より実物のほうが圧倒的に可愛い。
画面で見るとぷくっと膨れてみえるが、実際は細面のいい顔立ちだ。だが、画面の素朴チックな乙女の趣がかえっていいのかもしれない。
強いていえば、青山島の墓地でチェハがウニョンの母にはじめて「おかあさん」と呼びかける場面はもっとためてもよかったのじゃないかな。今回の「春のワルツ」は「冬のソナタ」にくらべてあっさり味が多かったかな。
最後の主役が声をそろえていうせりふが心に残る。「愛と”許し”と希望」--ユン監督は今回かなり「許し」ということにこだわった。
それにしても、ユンズワールドに共通は「ハツコイチカラ」だと、今更思う。
ラストシークエンス。青山島の中央にあるメルヘン風のペンション。昨年春、私もここを訪れただけに、感慨があった。
先日の打ち上げのときに、ユンさんに次は何をやるのか少し聞いた。まだ正式に決定していないのでここには書けないが、美しい心のドラマであるということだけ書いておこう。
実は、私も監督にある日本の小説を推薦した。それは、私としては「冬のソナタ」のテーストに近いと感じている作品だ。監督はさっそくホンさんに訳してもらって読むと答えてくれた。
少し時間をとって、もっと日本を歩き知りたいとユンさんは考えている。たとえば、軽井沢、鎌倉、奈良といった場所だ。
昨年、京都の日本風旅館に泊まって大変感激していた。今、監督の気持ちはかなり日本に傾いている。
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