番組制作は楽しいが
友人から忠告された。君は番組を作っているときが一番いきいきするけれど、それはいつまでも続くものじゃないということを念頭に置くべきと。
その通りだ。いわゆる現役ではないから、自分のやりたいことがそうそう実現するわけではない。年間制作本数だって、全盛期の10分のⅠになっているんだ。体力だって追いつかない。昨日一昨日の慌しさはいっぱいいっぱいだ。この週末は休養をとっておかないと、来週の「編集」作業にはダメージが出ることも考えられる。
何か寂しい。好きな番組作りから少しずつ引いていかないと、自分自身が将来辛くなるだろう。
何もないところから、カタチにしてゆくことの喜び。一度、この味を覚えるとなかなか離れることができにくくなる。でも今から覚悟しておかないといけないと、自分を戒める。
文章を書くことも面白いが、映像は集団制作の楽しさがあるのだ。
さて、現在2本の番組が動いている。1本の「ようこそ『春のワルツ』へ」は収録がすべて終わり、週明けから本格的編集だ。
もう一本の「あしたのジョーの、あの時代」は本日までロケが続いている。今日のロケはひょっとするとニュースになるかもしれない。それほど価値のある撮影が本日まで続いている。平行して「あしたのジョー」の編集は今週から始まっている。この構成は大変だ。緻密にファクトを積み上げていかねばなるまい。
午後3時過ぎに、地方から中堅ディレクターが私を訪ねてきて、企画の相談を受けることになっている。彼の現在置かれているポジションが厳しく、その打開を私に話したいのだろう。彼は10年前の広島時代の同僚だ。あの頃は初々しい新人だったが、今ではすっかりベテランになっている。そんな立場でも制作者の哀しみ、苦しみがあるのだ。
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