風雲急の気配か
ここへ来て、仕事の流れが変わってきた。
現在、動いているのは「春のワルツ」特番、ETV特集「あしたのジョーの、あの時代」の2本だ。それぞれ3月中下旬の放送予定だ。
年度を越えて制作しているのは「後藤新平・生誕150年」、「日本映画が今面白い」の2本だ。
イベントは京大時計台記念館で開催している「大伴昌司展」。1月30日から始まり2月22日まで続く。資料作成、パネル、飾り付けまですべてわがチーム自前でやった。手つくりの展覧会だ。なのに、この間の日曜日は2000人の入場者があったと情報が入った。 なんとかこの展覧会をスケールアップして、全国に展開したいとチームメイトと今相談している。
企画をリサーチしているのが2本ほどある。合わせると6本の番組群を平行して手がけているのだが、これは現役時代ではよくあったことだ。昨年の制作が少なかったので元の頃にもどったということも言える。
でも、そうではないのが「大伴展」に表されているように、番組だけでない企画が出現してきたことだ。イベントや事業などの話があちこちから聞かされるようになっている。
ITデジタルの状況も変わってきたことも大きい。3年前は相当脅威と思われたウェブの世界が意外に動かないのだ。逆に、日本映画が好調など旧来メディアのほうが元気なのだ。そして映像より実演と、ややバーチャルにみな飽きたという面が出てきたと思うのだが、いかがだろう。私の認識が実態からずれているのだろうか。
3月17日に開かれる放送文化基金の「若手制作者交流セミナー」の講師を要請された。今年度のミニ番組で各ブロックで優秀作品として選ばれた制作者が一同に会して制作力向上のための勉強会があり、そこで2時間半私のセミナーをやることになっている。地方民放で頑張っているディレクターたちとどんな話し合いができるか、とても楽しみだ。
このように、近年、若手に対して番組の制作手法について語ることが多くなっている。おそらく4年前から始めて来た京大での授業が大きな展開力になっているのだろう。昨年夏には、京大出版会からそのための参考書を出版したこともあって、この手法についての問い合わせも増えている。昨日は北海道のある大学から問い合わせがあった。
このエネルギーを出来ればテレビだけに留めるのでなく、ウェブや出版でも広げていきたい。私的にやっている勉強会でも、回を重ねていろいろな事業がみえてきた。この情報をいろんな分野の人たちと共有していきたいと願っている。
忙しいような、忙しくないような、不思議な情勢だ。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング