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オルセーの名品「日傘を指す女」

夜飛ぶ飛行機にて ⑤
オルセーの名品「日傘を指す女」_c0048132_0123475.jpg


パリ滞在3日目の午後、アッツンの寮を出て、私は彼女を連れて都心のオルセー美術館に行く。印象派の絵を多く集めている美しい美術館だ。ここはセーヌ河をはさんでルーブルの対面にあり、その建物はかつて駅として使われていた優雅な広い空間を作り出している。

この建物の3階に、見たい絵がある。印象派の巨匠クロード・モネの作品「日傘を指す女」。この絵を現認することが、今回の旅の目的の一つだ。

モネは印象派の名前の由来ともなった「印象」と言う名の作品を世に送り出した人物で、セザンヌやルノアールと並んで印象派の重要な画家だ。
だがその盛名は晩年になってから得たもので、若い頃は苦難の連続であった。その理由の一つは彼が正式の美術教育を受けていないという不当な差別からだ。
少年の頃から人の似顔絵が得意であったモネは、そのうちに外光派と呼ばれる画家に見込まれて、絵の手ほどきを受けた。
当時、絵の具をアトリエで作って絵を描いたので、いきおい室内の絵、肖像画などが主流であった。石を砕いて顔料を作り混ぜ合わせて、色を調合するという面倒な手続きが必要だったのだ。ところが、モネの時代にチューブ入りの絵の具が発明される。それを使って外の風景を描く人たちを「外光派」と呼んだ。その外光派の一人に連れられモネは屋外で刻々と変わってゆく光を描きだすことを覚えたのである。いわばチューブ絵の具という道具の発明が“印象派”という芸術形式を作り出したといえよう。

 絵の修行をして一端の画家になったといっても貧しさはずっと続く。親戚や小さなパトロンの支持をえて、絵を描くささやかな旅を続けた。そのときいつも傍らにいたのは愛する妻カミ―ユと幼い息子ジャンだった。

その妻カミーユをモデルにして描いた作品が「日傘を指す女」だ。夏のまぶしいほどの光の中でカミーユが日傘を指して土手に立っている。背後にはそうそうと風が吹いている。日は輝いたり翳ったり、くるくると映ってゆく。この絵は光が美しいだけでなく、描かれている対象および画家の双方の幸福感がひしひしと伝わってくるパワーにあふれている。

このオルセー美術館には2つの「日傘を指す女」が並んでいた。顔の向きが左右それぞれ違うバージョンだが、この2枚には7年の時間差があるのだ。最初に描いた左向きの作品のモデルは愛妻カミーユだったが、この作品が完成してほどなく、彼女は32歳の若さで病死したのだ。
それから7年を経て同じタイトルで右向きの作品を、モネは描く。

この作品を二つ比べてどちらが好きかと、私はアッツンに問うた。むろん、妻のエピソードについては何も教えずに。
すると、最初に描いた、左向きが好きだという。理由は。「この絵には風が吹いていると感じるし、顔のやさしい表情が分るから。反対に右向きは顔には目も口もなく少し無気味な感じがする」と答えた。
 どうやら、表現ということの一端を、娘は少し掴み取ったようだ。
この見たいと思っていた絵と、私独りが対面するのでなく、娘と見ることができたことはよかった。
やや大げさだが、「フランダースの犬」でネロが最後にパトラッシュとルーベンスの絵を見た気持ちと似ているかなと、ちょっぴり思った。

明日は、そのルーベンスを見にルーブルに行こう。

このオルセーで2時間見学した後、カルチェラタンの学生街を時雨に濡れながら歩いた。石畳が雨で光り美しい。
夕食は地下鉄でオペラ座まで出て、裏通りの来来軒でラーメン、ギョーザ、椎茸とブロッコリーのいためものを食べた。

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オルセーの名品「日傘を指す女」_c0048132_074560.jpg

by yamato-y | 2007-01-15 23:58 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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