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そこはかの道

詩人、深瀬寛基

3年前、大江健三郎さんを京都大学の私の講座にお招きしたことがある。映像メディア論の一環として、「言葉と映像、表現について」と題して、学生や市民300人を前に講演していただいたのだ。

その折、百万遍に向かう車の中で、私は大江さんに「これまでに京大に行かれたことはありますか」と問うと、「一度だけ、深瀬基寛さんの講演を聴くために行ったことがあるなあ、たしか浪人時代だったと思います。」と答えた。大江さんは深瀬の訳したオーデンやエリオットの詩にずいぶん影響を受けたという。たしか「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」という小説も深瀬訳のオーデンの詩篇から引用されたと記憶する。他にも「狩猟で暮らしたわれらの先祖」とか「見るまえに跳べ」などもそうであったと思うのだが。

以来、私は30年以上前に京大教養部で教鞭をとっていた深瀬基寛という人物に関心をもってきた。そして今夕、彼が訳したエリオットの小詩に出会った。イタリー語の題で「なげく少女」という初期の作品だ。

われのゆく道もありなむ、
たぐいなく軽ろく巧みなる道。
われらともどもにうけがうべき
そこはかの道。
ほほえみのごと、手を振るがごと、
さりげなき、不実なる道。

 深瀬自身の解題を紹介する。
〈私の行く道もどっかにあるかもしれん。非常に軽くて非常に巧みなる道。ちょうど芭蕉が言うような道。「この道や行く人もなしに秋の暮」
あるかないかの細い道。すぐ消えてゆくほほえみのようなもの。
自分の行く道というものは俗人のものでなく、さりとて仙人のものでなく、ふたつにわたるもの。俗の範疇の言葉でもなく、仏教やキリスト教の言葉でも語れない。不実なる道とは信仰なき道というか帰依なんか簡単にできない、何者にも縛られないということ。そこに淡く光るものとしての道、「そこはかの道」がある・・・〉

原詩は知らないが、何と美しい日本語の詩であろうか。もはや単なる訳詩といえない。だからこそ、私は深瀬基寛を詩人と呼びたい。この人は昭和41年に亡くなった。享年70。

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by yamato-y | 2006-12-24 18:35 | 魂のこと | Comments(0)
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