こゆるぎの森
朝から大磯の修道院跡の森でロケをしている。若いスタッフが少人数で懸命に段取って画を作るのは,見ていて気持ちがいい。
この森の裏から富士山が遠望できる。冬晴れだがやや湿度が高く、山影がぼんやりしている。森は2万5千坪ある広大なもの。ほとんど空き家状態が数年続いたので、森は自然のまま。
ロケ隊が撮影している間に、私は管理人と園内を散策した。この人物は私より1歳上でナショナルを定年になって、大磯暮らしを始めて5年目からここの「山番」をやっているそうだ。彼がここに入ったときは森は鬱蒼として怖いほどだったという。その後ボランティアが柴狩りに入って人が出入りでくるようになったとか。
森を歩いていたら、野うさぎが1匹走り出ていった。その素早さ、美しい姿にしばし見ほれた。
鳥の声がやかましいぐらいに鳴っている。そのうちに、コーンコーンと幹をたたく音がする。見上げると、きつつきだ。驚いたな。
冬場だから歩きやすいが、夏は大変だとナショナル氏が言う。まむしと蜂が一番の大敵らしい。特に熊蜂が大きな巣を作って、いっせいに襲うことがあるので、なかなか危険なエリアとなるそうだ。その点、冬はいい。生きものは冬眠に入るし、葉はすべて落ちて見晴らしがよくなる。
一回りして撮影現場に戻ると正午になっていた。シーン1の撮影は無事終了。これからケータリングをとって、昼からの本格作業となる。
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