ロケハン
今朝早く起きて、大磯郊外の異空間にリサーチに行った。
町内目抜き通りから車で10分。深い谷あいがある。とても市街地とは思えない。
急勾配の坂を上りきると、目的の公園があった。
ここは現在町が管理する公園になっているが、そもそもは修道院が建っていた場所だ。
私とH君とO君の3人で、撮影場所として使えるか事前調査に入ったのだ。我が家のぼろ車で修道院の本部があったところまで行く。不思議なカタチをした対の建物が現れる。窓という窓は板が打ち付けられて使用不可の状態にされたまま、鋭角の建物が2棟しんと建っていた。
この修道院の跡地はおよそ2万5千坪あるそうだ。広い。小高い山のうえにあって、正面に相模湾、背後に富士山を望む。海岸線に大磯ロングビーチホテルが見下ろせた。
私たちのロケイメージはうっそうと茂った森なので、正規の歩道を離れて山中をあれこれ見て廻った。
戦時中にここで営まれていた修道院は自給自足を目指していたらしく、牛10頭を飼っていた牛小屋もある。そして、園内の森のあちこちには祈りの場所とおぼしき窪地がある。
途中、園内を管理するおじさんに会って、この敷地のことを聞いた。すると、山の中腹をくりぬいて洞を作り、そこにマリア像を安置していた場所があると教えてくれた。廃園になるとき、そのマリア像は持ち去られたが、その場所は今も残っているという。
その洞は予想以上に大きかった。さぞかし立派な御堂があったと思われる。今では周囲に丈の高い草が生い茂り、池も水が涸れていた。だが、廃墟にふさわしい風景があって、一同感動した。
この園の調査を2時間して、海へ向かった。
浜辺は風が強かったが、うす濁る波が元気よく打ち寄せていた。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング