夢見る夢男
一夜明けた。日がさして、家の前の銀杏の木がはらりはらりと葉を落としている。
昨夜はしたたか酔った。昨日4時から行われたプレゼンテーションが意外と厳しい結果となったこともあって、その後に飲んだ酒が回ったのだ。
不調に終わったことの慰めもあって、内田”編集長”は終わったあと、銀座に誘ってくれたのだ。酔いが覚めた今の頭で考えるとそういうことだ。
映画というのはやはり莫大な資金と興行という得たいのしれないものを相手にするだけあって、シビアだ。私たちの企画は相当具体的な戦略、戦術まで描いているのだが、それでも興行としては5億のラインは甘いと穏やかに指摘された。交渉相手がきわめて真摯に上品に向き合ってくれているだけに、返答の厳しさはこたえた。
長いことドキュメンタリーをやってきたわりに、私は現実に対して見方があまいのかもしれない。評価をするとき、目の前のファクツだけでなくこれが将来変化してこうなってくれると嬉しいなあというものを含みこんでいるのだ。つまり「希望的観測」がつよいのか。
でもドキュメンタリーはともかくスタアを使ってのドラマという形式であれば、多少そういう部分をのせるべきではないかと思うが、専門家から見ればそういうものでもないらしい。今回交渉している相手は日本でも有数のヒットメーカーだ。その世界で名をなすだけの実績をもっている。その人の見立てなのだ。
もちろん結論が出たわけではない。いつごろ最終稿があがりますかと、最後に聞かれた。まだ未定ですと答えたが、あれはその作業を早くやってみろということかな。
ま、昨日のことは終わった。気持ちを切り替えて、今日に望まなくては。本日はジュニアのリジョイスの会があるのだ。その下調べを今からやろう。
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