大阪の町も変わった
昔、梅田で仕事をしていたから阪急界隈についてはかなり土地鑑があると思っていたが、久しぶりの梅田はまったく変わっていた。30年のブランクはやはり大きい。
梅田コマあたりががらりと変わっていた。まずコマそのものがなくなっていた。その代置として梅田芸術劇場が出来たのだが、それはガードをくぐって茶屋町のほうにあった。ここを梅田というのは無理があるなあと思うが、今の大阪の土地鑑ではそれほど外れてはいないらしい。
「冬のソナタミュージカル」大阪公演は昨日で無事終了していた。私は特別協力者として一応コマスタジアムの担当の方にあいさつした。客の入りは正確にはプレイガイドが扱っているので、帰京してから確かめることにした。ユン監督とスタッフは隣の阪急インターナショナルホテルに宿泊している。
劇場を出てから東梅田にもどる。途中で古書店街をみつけた。大阪にこんなにたくさんの古本屋が並ぶのは初めて見た。いつもミナミの天牛書店ばかりだったから嬉しい。そこで織田作の本を数冊と林火と波郷の句集を購入。富士正晴の珍しい本や蓮田善明の初版があったがちょっと高くて手が出なかった。
阪急東通まで帰ってきて、お好み焼き屋に寄る。イカ玉をソースたっぷりで食べる、うまい。昼時だったので店内は満員。サラリーマンがお好み焼きをおかずにしてライスを食べているかと思うと、その隣には赤ん坊を連れた若い夫婦がいる。退屈した赤子は大きな声で泣き喚くが、誰も頓着しない。野球帽をかぶった従業員のおばちゃんたちはちゃっちゃかと動く。時々客席を回って、お好みをコテで器用にひっくり返す。私は彼女らの目を盗んで鰹節を具の上にいっぱい降りかける。匂いつけでソースを鉄板で焼くと、「お客さん鉄板が傷みやすくなるのでやめて下さい」と注意される。見ていないようで、ちゃんと見ている。
店を出てから曽根崎天神のほうへぶらぶら歩いて行く。途中吉本新喜劇の看板を眺める。地下鉄で南森町まで行って、ホテルにチェックイン。チェックを済ませると、四天王寺まで出た。
夕陽ヶ丘で、日没を浴びて帰ってくる。帰りにたこ焼きを買い、食べながら川風に吹かれる。今日一日、アタマの中は大阪の匂いでいっぱいになった。
さて、明日のユンさんとの打ち合わせや土曜日に開かれるリジョイスの会のことがだんだん気になりはじめた。
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