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暗い森をぬけて

暗い森をぬけて

何と言うことか、今夜にかぎってメランコリーはやってきた。誰もいない大磯の家で独りぽつねんと行く末を思いつつ、テレビのニュースを見ていたが、いっこうに頭に入ってこない。ばかりか、内側から黒いものがむくむくと湧いてきた。

昨年夏に体験した、あの押し込められるような、酸欠になったような気分が蘇ってきた。
たまらず家を飛び出た。雨があがっていて雲間から美しい星がみえた。

ツヴァイク道の2つめの街灯までぶらぶら歩いた。立ち止まって静もる森の木々に耳を澄ませた。水滴が1滴2滴と落ちてくる。他には物音はいっさいない。

気温が上がったのか、白い霧が林の中から湧いている。

帰ってゆく途中振り返ると、半月が顔を出していた。下方にむら雲が押し寄せていた。
家にもどってウィスキーを3杯飲む。

思いついたように、大江さんの新刊本『「伝える言葉」プラス』を手に取る。タイトルに惹かれて、最終章「ひとりの子供が流す一滴の涙の代償として」を読み始めた。

読みながら、私は大江さんと対話していた。大江さんが私に語りかけてくる。
《ただ人間は恢復するものだ。》
《私はこれからもたびたび、メランコリーの暗い淵でいろいろ思い続けるでしょう。しかし、サイードの意思の力による楽観主義に繰り返し自分を突き合わせていれば、そのうち少なくとも自分の死ということには相対的になれるはず、という気持ちがあります。》
ここには、大江さんの「声」が響いていた。

文体とはまさに話者の声だ。それは比喩ではなく本当にあるのだ、ということを今夜私は実感した。読み終えたとき、私の“泡立つもの”は衰えていた。この心境をブログに書いておこうと思うに至ったのだ。

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by yamato-y | 2006-11-11 23:41 | 魂のこと | Comments(0)
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