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手相できめる運不運

かくれ喪

 俳人鈴木真砂女は銀座で割烹を営んでいて、私は一度だけ行ったことがある。
小体な店だったが客が溢れていた。魚は美味しく、酒もうまかった。
この人の恋の話はいろいろ喧伝されていたが、私が会ったときは80歳をはるかに超えていたが粋で洒脱な感じがした。

秋風や手相できめる運不運

彼女の人生はまさに数奇に満ちている。
明治39年、鈴木真砂女は千葉の鴨川の旅館の末娘として生まれた。生家は老舗の吉田屋(現在の鴨川グランドホテル)である。
22歳のとき日本橋のお坊ちゃんと恋愛のすえ結婚。女児に恵まれる。が遊び人の夫は賭博に狂って失踪してしまう。子を置いて生家に戻った。 ところが、家業の旅館を継いだ姉が急逝し、その夫、すなわち義兄と再婚するはめになった。家のためを考えてである。夫は良い人だったがどうしても好きにはなれない。

そして家業を継ぎ女将になって二年後、真砂女人生最大の事件が起こる。夫とは別の男に恋をしたのである。相手は七つ年下の海軍士官。すでに妻があった。そしてその男は九州へ転属となったとき、真砂女は後を追った。後先かまわず、その士官を見たい、会いたいという一念で長崎の大村まで追うのであった。
会ったのも束の間、男は出陣していき、真砂女は家へ戻る。そんな彼女を夫は黙って迎え入れた。そのやさしさが真砂女をどれほど苦しめたものか、想像に難くない。
そして12年後、真砂女50歳のとき離婚を申し出る。自立するため、彼女は銀座に小料理店「卯波」を開く。

そして有名な話だが、このとき彼女は6畳一間のアパートに暮らすことになる。そこにはあの情熱を傾けた恋人もいっしょだった。だが幸せは長くつづかない。

幸は逃げてゆくもの紺浴衣

男は脳血栓で倒れ、以後植物人間になる。翌年、一度も見舞うこともできないまま、その男は死んだ。

かくれ喪にあやめは花を落としけり

 「かくれ喪」とは真砂女の造語。一人隠れてその人を弔うことになった。
波乱に富んだその人生も、平成15年、幕を閉じることになる。時に真砂女96歳。
その真砂女の人生を思いながら、最初の句を読むといっそう味わいは深い。

秋風や手相できめる運不運



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by yamato-y | 2006-11-06 23:33 | 登羊亭日乗 | Comments(0)
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