絵本の反響
先日放送した「椎名誠の絵本を旅する」に対する反響がじわっと押し寄せてきている。
教育テレビで、90分で、対話やインタビューが多くおまけに絵は動かないと、番組論的にはいくつもハンディがあったにもかかわらず、いろいろなカタチで私の元へ感想や再放送希望が届いている。
何せ放送日は土曜日なので、週明けに視聴者センターに届いたメールの数だけでもふだんの数倍あった。その後、お手紙や電話などぼちぼち来ている。届いたものはすべて私は目を通すことにしている。
椎名さんの人柄が絵本にふさわしかったという意見がもっとも多かった。取り上げた絵本が適切で、自分も購入したいという声がその次。長新太さんをもっと長く紹介してほしい、加古さんや五味さんら現役作家の声をもっと聞きたいという要望が目に付いた。
細かいところでは、『ごろごろにゃーん』の後ろに流れた音楽について賛否両論だった。圧倒的に、あの可愛い曲のタイトルが知りたいという声が多かったのだが、一方絵本に音は不要、素の語りだけでいいではないかという意見もあった。なるほどと思い、これからの番組つくりの参考にしようと思う。ところで、高橋美鈴アナのナレーションと朗読はとても評判がいい。私も久しぶりに若いアナウンサーとやって、その力量を見直した。
このスタイルの第2弾のリクエストも多かった。今回は「こどものとも」50年という契機で制作したので日本の作品を中心に構成したのだが、外国絵本の特集も見たいという声があがった。なんとか挑戦したいものだ。
さて、この番組を再放送するためには、その要望が多いことが一つの条件になる。視聴者センターに届いた声を局では集約してこの年末に再放送計画を立てるのだ。私としてはこの作品と8月に作った「黒木和雄・戦争へのまなざし」と両方とも再放送してほしいのだが。
来られた記念に下のランキングをクリックして行ってくれませんか
人気blogランキング