
あかね雲の下で


昨夕、4日ぶりに大磯へもどる。たった4日間の留守だが懐かしい。
木造の大磯駅舎を抜けると、潮の香りがそこはかとなく漂っている。
西の空があかねになっていた。思わず立ち止まり、刻々と変わる空を眺めてしまう。
夕暮れのツヴァイク道をゆっくりゆっくりと登る。森はとっぷり暮れているが、梢の先には青空がまだ残っている。
山道に落ち葉が増えた気がする。歩くたびにかそこそ音をたてる。
家にもどると、すっかり暮れた。カバンの中を手探りで鍵を探す。見つけて鍵穴に差し込もうとするも暗くてうまくいかない。門灯のスイッチを入れると、ぱっと目映い光が走る。
誰もいない家に、「ただいま」と言って入る。
バスに湯をはりながら、読みかけになっていた『わたしを離さないで』をいっきに読む。
読了して、しばし心地よい読後感に浸る。
1時間後、DVD「チャングムの誓い」を見ることにした。ちょっと事情があって、このドラマを全巻見ておかなくてはならない。話題の韓流ドラマであったが、私は見る機会を失していたのだ。
大河ドラマの類だなと、第1話を見て思った。女性を主人公にするアイディアはよく生きているが、これは過半フィクションだろう。大河ドラマとはそういう「伝説」を映像化したものであろうから、その手法において私も異存はない。貴種流離であったり、宮中内陰謀であったり、お決まりのエピソードが並ぶ。
4話まで見て寝る。ここまでは少女時代が続く。まだ宮中料理が始まらない。
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