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去りゆく夏に贈る歌

マイ・フェバリット・ソング
「高原のお嬢さん・星が降るまで、」


 夏が逝く。年をとると、暑い夏が去ってほっとするというのが正直なところだが、若い頃は違った。めくるめくひと夏が終わるとさみしい想いが残ったものだ。夏の終わりは高原がふさわしい。歌謡曲の格好の舞台であった。舟木一夫が昭和40年に歌った「高原のお嬢さん」がそのイメージを作り上げた。

夏が終わって避暑地から帰ってゆくお嬢さんに向けて惜別の言葉をかけたいと願った若者。だが、それを出来ずに若者は第三者に思いを打ち明けている。それにしても、リーフというルフランは不思議な効果をあげていた。

♪リーフ リーフ 君に僕の恋を語ろう
あの人に逢いたい たまらなく逢いたい 高原に夏は過ぎて 白樺も揺れている
夏がゆけば 恋も終わると あの人はいつも言ってた リーフ リーフ 君に僕の恋を語ろう
♪リーフ リーフ 君に僕の恋を語ろう
あの人に逢いたい、堪らなく逢いたい 高原に風は渡り、白樺は揺れていた せめて1度、 逢って聞きたい、あの夏の恋は嘘かと リーフ、リーフ 東京の秋は淋しい・・.

大学2年の夏だった。妙高高原へキャンプに行ったことがある。高校生の男女を引率する立場だったが、年は2つか3つしか変わらない。ミッションスクールの女の子には私はアマちゃんのリーダーに見えただろう。野尻湖のバンガローに分宿した。朝は読書の感想会を主宰し夜はキャンプファイアで楽しんだ。
湖畔のキャンプに霧が流れていた。ヴィレッジ・シンガーズの「星が降るまで」という曲が当時流行っていた。

♪砂に残した 小さな足あと
君がたたずむ北国の浜辺
夏が過ぎたら
もう一度会おうね
約束したのに
どうして泣くの

♪星が降るまで 語りあかしたね
霧が流れる北国の浜辺
夏が過ぎたら
もう一度会おうね
約束したのに
どうして泣くの

 午後の自由行動のとき、グループで湖畔まで行くと、モーターボートが繋留されていた。二人の女子高生がどうしても乗って中ノ島へ行ってみたいと駄々をこねた。チャーター料もバカにならないし、安全という面からもムリだと私は言った。すると、二人はあからさまに軽侮する表情をした。「つまらないなあ。せっかく信州まで来て何も楽しみがないなんて」

かちんときた。「よし、乗ろう」思わず叫んだ。
四人で乗り込むと、ボートは全速力で湖面を滑った。女子たちは歓声をあげ、それから私に礼を言った。「先生ありがと。夏のいい思い出ができたわ」
私はちっとも楽しくなかった。何か割りきれない思いが残った。
2日後、山を下りて金沢へ帰ることになった。高原列車は日本海に向って下る。白樺林越しに見える妙高山は黄葉が始まっていた。

 こういうセンチメンタルな歌謡曲を、久世光彦さんはけっこう好きだった。いつか、「高原のお嬢さん」を私が好きだというと、「なら、美空ひばりのさくらの歌も好きになるよ」とダンディなくせに歯の抜けたままにしている顔で笑っていた。


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by yamato-y | 2006-09-03 19:59 | マイ・フェボリット・ソング | Comments(0)
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