秋白し
今朝の大磯は昨日までと、少し違う。どこか風景が白くみえる。
朝からせみ時雨ははげしく風もないのはこれまでと同じなのだが、季節が少し巡ったような気がする。
昨夜、新宿の講演会からもどったのは9時半。山道を15分かけて登ると汗みずくになった。誰もいない家に入って明かりをつける。窓を開け、ベランダの戸も開く。風呂を浴びたあと、寝るまで先日買った『暗闘』を読みふけった。
朝、生ゴミを集積場に出す。もちを2枚焼いて磯辺にして食べる。昨夜のタケ先生の講演でおもしろいことを聴いた。
鍼は血と気の流れをよくするためにあるものだ。つぼというものは健康の人にはない。体が病んだり故障したりするとつぼが浮き出てくる。完全に健康だという人はいないからむろんつぼがない人などいない。
骨と筋肉が共に衰えていくのが一番よい年のとりかただが、多くはそうではないので苦しむことが起こる。なまじよい筋肉を具えたスポーツ選手のような人が病むとひどくなる場合があるのだ。これと言って運動をしているわけではない老女が、見事な老いを実現しているケースというのをよく見かける。
体には血と気のたくさんの川が流れている。支流が集まって大きな川となる。体が不調になるというのは、その支流にダムが出来たようなものだ。そのため、流れが滞る。
鍼灸は、そのダムを決壊させて、血と気の川を流してやることだ。
山下洋輔さんの軽妙な司会のおかげで、タケ先生の考えが少し見えた。
ただいま8時半。さあ、出勤の準備にかかろう。
今夜は、ユン監督と食事をすることになっている。明日の本番のための打ち合わせと近況報告だ。おそらく目黒に泊まることになるだろう。
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